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今週末見るべき映画「ナイトクローラー」

2015年 8月 21日 08:00 Category : Art

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ここ数年、いや、もっと前からだろう、日本のテレビ番組のくだらなさは、誰しもが感じていることと思う。もちろん、優れた番組もあるが、圧倒的に、くだらない番組が多い。公共放送でさえ、民放のいわゆるバラエティ番組の模倣のような、およそ誉められない番組を放映している。芸のないタレントの高笑いや、品のない食べ方などに行き当たると、即、チャンネルを変える。テレビにだって、娯楽番組があっていい。要は、その量と質、と思う。「ナイトクローラー」(ギャガ配給)という映画を見て、つくづく、そう思った。


深夜のロサンゼルス。あちこちで、いろんな事件が起こる。警察の電波を違法で傍受して、警察より早く、事件や事故の現場に向かう、ナイトクローラーと呼ばれる連中がいる。テレビ局の人間ではない。彼らは、いち早く、被害者や現場にカメラを向ける。こうして撮った映像を、地元のテレビ局に売り込む。映像によっては、高く売れる。クローラーの意味を調べると、「はう者、はって歩く動物、爬虫類の動物」とある。また、アメリカのスラングで、「おべっか使い」、「赤ん坊のはいはい着」といった意味もある。なるほど、爬虫類か。ただし、夜の爬虫類、ナイトクローラーは、這うどころか、猛スピードで現場に向かう。

洋の東西を問わず、いったいに人間は、刺激的で残忍な映像を見たがる。ここに、テレビというメディアでの、需要と供給の関係が成立する。当事者は、もちろんジャーナリズムとしての使命、意義を感じているかも知れないが、最終的には視聴率を競い、多いほうが勝者となる。自ずと、水が低きに流れるように、テレビは、一般大衆の好みに迎合することとなる。恥ずべきことではあるが。

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