今週末見るべき映画「第16回東京フィルメックス開幕」​

2015年 11月 16日 15:00 Category : Art

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東京フィルメックスは、毎年毎年、映画作家の個性にあふれた、良質の作品が並ぶ映画祭だ。数えて16回目の今年は、11月21日(土)から29日(日)までで、コンペティション作品、特別招待作品、特集上映に、意欲的な作品がズラリ。映画マニアにとっては、晩秋の楽しみのひとつになっている。主な会場は、有楽町朝日ホールと、TOHOシネマズ日劇。また、ツァイ・ミンリャン監督の特集上映は、有楽町スバル座となる。


アジアの新進作家たちが、2015年に製作したなかから選んだコンペティション作品は、10本。「いずれも、作り手のゆるぎない覚悟、想いが伝わる」と言う林加奈子ディレクターは、「さまざまな表現で、映画の未来を示す」と付け加える。ざっと紹介しよう。

「わたしの坊や」は、カザフスタンの女性監督、ジャンナ・イサバエヴァの6作目になる。5歳で、母親を事故で亡くした少年がいる。少年自身もまた、14歳で手術をしなければ、余命いくばくもないことを知る。少年は、恨みを持つ者への復讐を企てる。この復讐に、果たして、意味はあるのか。

「白い光の闇」は、スリランカのヴィムクティ・ジャヤスンダラ監督。若い僧、過激な学生、臓器売買の男、昼と夜の顔を使い分ける医者らが登場し、複数の物語が展開する。監督の生と死についての考察が、余裕たっぷり、コミカルに描かれる。

「黒い雌鳥」は、ネパール、フランス、ドイツの合作。ネパール作品は、東京フィルメックス初登場となる。監督は、これが長編デビューとなるミン・バハドゥール・バム。舞台は2001年、内戦下のネパールの小さな村。カースト制度を超えた友情で結ばれた少年ふたりが、行方不明の雌鳥を探す旅に出るが、やがて、戦争の悲惨さに巻き込まれていく。

「消失点」は、タイのジャッカワーン・ニンタムロン監督の長編デビュー作。殺人事件を追うジャーナリストと、若い女性と不倫中のモーテルのオーナーが登場、ふたつのストーリーが微妙に交錯し、思いがけない展開となる。

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