今週末見るべき映画「創造と神秘のサグラダ・ファミリア」

2015年 12月 11日 08:00 Category : Art

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完成までは、長い道のりである。着工以来、すでに133年。映画が撮られたのは2012年だから、現在では映画で描かれた状況より、少しは建築が進んでいると思われる。最近、完成時期が提示されたようだ。公式発表では、完成は、ガウディの没後100周年になる2026年。まだ、10年以上の歳月がかかるようだ。


一時、資金不足で、何度も建築が中断された。ガウディは自ら、建築資金の寄付を集めた。ガウディの死後、自らが創設した「備蓄基金」により工事が再開される。1964年には、高名な建築家コルビュジェや画家のミロたちが、工事中止の意見広告を新聞に出すほどの騒ぎになる。ガウディの残した少ない資料からの建築は、ガウディの作品性を損ねている、というのが理由だった。1982年、聖堂の着工から100年。当時のローマ法王、ヨハネ・パウロ2世が訪問、カトリックの教会としての「お墨付き」を得る。

ほぼ、サグラダ・ファミリアとはどういう教会なのかや、ガウディの残した遺産、さらに、教会の建築が、いま、どうなっているのかの全貌が窺えるドキュメンタリーである。関わる人の誇りが、じわりと伝わる。これほど心血を注げる仕事があることを、うらやましく思う。


監督はスイスのステファン・ハウプト。音楽に秀でて、聖歌隊の指揮者をしていたこともある。「サグラダ・ファミリアの伝記であり、現代においてはほとんど時代錯誤とも思えるような宗教建築である。未完の伝記ではあるが、既に分厚い」と監督は言う。

2026年。まだ旅立てるようなら、ガウディの眠るバルセロナ、サグラダ・ファミリアに行きたいものだ。

<作品情報>
「創造と神秘のサグラダ・ファミリア」
2015年12月12日(土)YEBISU GARDEN CINEMAほか、全国順次公開
©Fontana Film GmbH, 2012
公式サイト

文/二井康雄

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