今週末見るべき映画「ファブリックの女王」

2016年 5月 13日 08:00 Category : Art

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 1951年、フィンランド。アルミ・ラティアという女性が、夫とともに、「マリメッコ」という会社を立ち上げる。いまや、フィンランドを代表する著名ブランドのひとつ。たびたび、エキサイト・イズムでも「マリメッコ」関連の記事で紹介しているので、ご存知の方は多いと思う。この「マリメッコ」を創業したアルミの人生を、舞台劇仕立てのドキュメンタリー映画にしたのが「ファブリックの女王」(パンドラ、kinologue配給)だ。

 シャネルやディオールといった、いまなお存続する著名なブランドでも、危機の時代を経験している。その都度、優秀なデザイナー、経営者が現れ、ブランドの再興をはかる。「マリメッコ」もまた、そういったブランドのひとつである。現実に、1979年、アルミは亡くなり、「マリメッコ」の経営状態が悪化する。しかし、1991年、キルスティ・パーッカネンが「マリメッコ」を引き継いで以降、経営は安定、いまや世界40ヶ国、ざっと150ほどの店舗を持つに至っている。日本でも、東京の7ヶ所をはじめ、全国に23店(2016年5月現在)ほどの店舗がある。


 「マリメッコ」の当初の衣服は、木綿地に、カラフルな縞もようなどのプリントである。マイヤ・イソラといった優秀なデザイナーたちを起用、豊富なラインナップを用意する。これが、受けた。「マリメッコ」の意味は、文字通り、「小さなマリのための服」=マリメッコ、である。ゆったりと機能的な衣服で、いわばコルセットから女性を解放、「マリメッコ」は、世界じゅうに広まる。ジャクリーン・ケネディが愛用したことも、その助けとなる。その後、「マリメッコ」は衣服に限らず、バッグ、アクセサリー、テーブルウェアから家具など、生活用品一般にまで及ぶ。シンプル、カラフル、機能性、耐久力と、いい製品の条件を備えている。

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