今週末見るべき映画「手紙は憶えている」

2016年 10月 27日 08:00 Category : Art

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 もう13年ほど前になるだろうか、アトム・エゴヤンの脚本、監督になる「アララトの聖母」という映画があった。アルメニア人の映画監督が、1915年、アララト山で起きたトルコによるアルメニア人虐殺をめぐる映画を撮っているという設定で、ここに、やはりアルメニア人虐殺に関わる二つのストーリーが絡むという、複雑な構造を持つ映画であった。アトム・エゴヤン監督の両親は、アルメニアから亡命している。いつか、ナチス・ドイツや、ヒトラー、ユダヤ人の虐殺といったテーマを、映画に撮るだろうと思っていた。実現した。ドイツとカナダの合作になる「手紙は憶えている」(アスミック・エース配給)だ。


 70年前、ナチスの手で家族が殺された、ユダヤ人のゼヴは、つい最近、妻のルースが死んだことも定かでないほど、物忘れがひどくなっている。ゼヴは、施設の仲間マックスから、一通の手紙を受け取る。「ルースが亡くなったあとに約束したことを覚えているか。忘れても大丈夫なように、すべてを手紙に書いた。約束を果たしてほしい」。マックスは、すでに歩行困難である。


 ゼヴとマックスは、アウシュヴィッツの収容所からの生き残りである。マックスの手紙によると、家族を殺したナチスの兵士ルディ・コランダーという人物が、まだ生きているという。しかも、ルディ・コランダーを名乗る人物が4人もいる。ゼヴは、マックスがつきとめたルディ・コランダーを探しだし、復讐を遂げるべく、銃を隠しもって、旅に出る。

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