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今週末見るべき映画「ブラッド・ダイヤモンド」

2007年 4月 5日 23:40 Category : Art

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 「ラスト サムライ」で、日本への深い理解を示したエドワード・ズウィック監督の新作「ブラッド・ダイヤモンド」(ワーナー・ブラザース映画配給)。

 内戦の戦闘シーンなど、見るものを圧倒する映像の連続で、2時間20分を超える長い映画をあきさせない手腕はさすが。「ディパーテッド」に続いて、陰りのある悪役をレオナルド・ディカプリオが好演している。


(C)2007 Warner Bros. Entertainment Inc.

 いままであまり知られなかったダイヤモンド流通の側面が、映画「ブラッド・ダイヤモンド」で、いささかでも露わになった。

 現実に、この映画に対して、いまでも武器調達のためのダイヤモンドが流通しているとの誤解を招くと、抗議したのはアメリカの国務省。かつて流通した、いわゆる紛争ダイヤモンドは激減し、いまはほとんどないという。人権擁護団体は、たとえわずかでも、違法取引によるダイヤモンドが紛争を悪化させていると主張、映画の内容を支持するコメントを出している。

 一般の庶民には縁のない話ではあるけれど、日本は世界でも有数の、ダイヤモンドを宝石として買ってくれる場所である。買う場合は、紛争地域のダイヤモンドではないことを証明する書類を確認してほしい、正しい流通のダイヤモンドがアフリカの貧困を救うと、ダイヤモンド産業の大手企業は言う。

 南アフリカでセシル・ローズが、そしてロスチャイルド家が何をしたか。そしていま、世界中のダイヤモンドの価値はどのようにして決められるのか。そのあたりの社会情勢をお調べになると、この「ブラッド・ダイヤモンド」はより面白く見ることができるはずである。


(C)2007 Warner Bros. Entertainment Inc.


【ストーリー】

 舞台は1990年代、内戦中のシエラレオネ。

 政府軍と反政府軍の戦闘が続いている。反政府軍の資金源は、ダイヤモンドを密輸した売り上げである。ローデシア(今のジンバブエ)出身の宝石密輸商ダニー(レオナルド・ディカプリオ)は、暗い過去を伏せて、ダイヤモンドの密輸に手を貸している。やがては、大きな仕事をこなし、ここから抜け出そうと思っている。

 内戦のとばっちりで家族が引き離されたソロモン(ジャイモン・フンスー)は、反政府軍に捕らえられ、ダイヤモンド採掘の現場に送られる。そこで、ソロモンは大きな原石を発見し、いつか家族を救い出すためにと、この原石を採掘場の一角に隠す。

 ダイヤモンド密輸の実態を記事にするために、現地に来たジャーナリスト、マディー(ジェニファー・コネリー)は、ダニーに近づき、取材の糸口を掴もうとする。ソロモンの隠した原石をめぐって、この三人に、政府軍と反政府軍の争いが絡むが・・・

2007年4月7日より、ゴールデンサロンパス ルーブル丸の内ほか、全国松竹・東急系にてロードショー。

公式サイト

文/二井康雄

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