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生誕100周年を迎えるブルーノ・ムナーリの一大展示会が開催

2007年 10月 12日 11:00 Category : Art

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 今年、生誕100周年を迎えるブルーノ・ムナーリ。イタリアが誇る偉大なアーティストのブルーノ・ムナーリの一大回顧展「ブルーノ・ムナーリ展 ~しごとに関係ある人 出入り おことわり」が10月25日より、Shiodomeitalia クリエイティブ・センターにて行われる。しごとに関係ある人もない人も汐留に急げ!

 1907年、ミラノに生まれたブルーノ・ムナーリ。造形作家、彫刻家、インダストリアルデザイナー、絵本作家、グラフィックデザイナー、芸術教育家、美術評論家……、その枠は留まるところを知らない。多彩な顔を持ち、幅広く精力的な活動を続けた、イタリアを代表するアーティスト、それがブルーノ・ムナーリだ。

 今年で生誕100周年を迎える、ブルーノ・ムナーリの一大回顧展が10月25日より、Shiodomeitalia クリエイティブ・センターにて行われる。


まずは「しごとに関係ある人 出入り おことわり」というタイトルに驚かされる。これは、ブルーノ・ムナーリの有名な言葉遊びから生まれたもの。彼の作品が、美学や学習レベルなどを問わず、あらゆる人々に向けられているというコンセプトを導き出している。ここでいう「しごとに関係のある人」とは、純粋な感覚や無垢な気持ちを忘れてしまった大人を意味する。日常の生活の中の些細な驚きや発見を大切にし、常にユーモアを忘れず何事も一つの観点からではなく多角的に捉える、そんなムナーリの人柄がよくわかる言葉だ。

代表的な作品をいくつか紹介しよう。とは言ってもこれはほんの一部。


▲こちらは、インテリアショップなどで見かけたことのある方も多いだろう。おさるのZiZi(ジジ)だ。体の骨となる部分に針金を用い、間接を変幻自在に曲げることのできる人形は1954年にイタリアのデザイン賞、第一回コンパッソドーロを受賞した。その体の動きの面白さと、すこし緩めの表情、そしてコレクターズアイテムとして、現在でも人気を博している。


▲こちらは、ROBOTS(ロボッツ)というイタリアのスチール家具メーカーのためにムナーリがデザインした、子ども用の居住ユニット「ABITACOLO(アビタコロ)」。勉強机として使っている場所は、ベッドとしても使用可能。さまざまな形で組み換えて、スチールのラックを自由自在に操ることができるもの。


▲ こちらはイタリアのダネーゼ社から販売された、ABC CON FANTASIAというパズル。一つ一つのパーツを組み合わせていくと、ABCが完成する。単体でも美しく遊び心あふれる作品だ。

 ムナーリは、1927年よりイタリアの未来派に参加、その後『役に立たない機械』、『読めない本』等、プロダクト以外にも、彫刻やオブジェなどの作品も多い。また、この他に、イタリアのダネーゼ社からtantibambiniシリーズという子ども向けの本も出版、本に至っては生前200冊以上もの本を発表している。わずか数点の作品紹介では、ムナーリの面白さは説明できないのだ。

 ということで、ぜひ展示に足を運んでいただきたい。展示は、年代別、プロダクトやアートといったカテゴリ別での紹介は避け、ムナーリの作品群をテーマにそって紹介するような試みがなされている。また、期間中には子ども向け、教育者向け、デザイン関係者向けのワークショップなどを多数開催。詳細はウェブサイトなどでご確認いただきたい。
 
 常に「造形や芸術の本質とは何か」を見据え、自然物や身近にあるもののフォルムや形態も、美術作品を見るがごとくまっすぐに見つめ、分析し、独自の見解を確立したブルーノ・ムナーリ。

 回顧展のタイトルにあるように、「しごとに関係のない」心が純粋な子どもはさらに楽しめる。芸術を難しくとらえず、純粋に楽しもう。身の回りの些細なことにも驚き、好奇心を持った、そんな子ども時代のピュアな心でムナーリの世界を堪能してほしい。


【ブルーノ・ムナーリ展 ~しごとに関係ある人 出入り おことわり】

●会場・お問い合わせ
Shiodomeitaliaクリエイティブ・センター
ラ・トリエンナーレ・ディ・ミラノ・東京 常設展示会場
東京都港区東新橋2-14-1 コモディオ汐留1・2階
tel.03-3432-6263

●開催期間:2007年10月25日(木)~2008年1月27日(日)
●開館時間:11:00~19:00
●休館日:月曜(ただし、12月24日(月)・25日(火)は開館、12月26日(水)から翌年1月7日(月)まで休館)
※その他、都合により臨時休館する場合あり。詳細は直接会場へお問い合わせ下さい。

●入館料:入場無料


取材/上條桂子

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