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現代文学作家とメディアアーティストのコラボ「文学の触覚」展

2007年 12月 19日 00:00 Category : Art

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 文学とは活字を目で追いながら、言葉を味わい、頭の中でイマジネーションを膨らませて楽しむもの。その言葉がまるで生きもののように、様々な形で目の前に現れたら…。そんな恐ろしくも大胆な試みを行ったのが、東京・恵比寿の東京都写真美術館で開催されている『文学の触覚』展だ。

【なにものかへのレクイエム(MISHIMA)1970.11.25-2006.4.6】
森村泰昌 2006 東京都写真美術館蔵


 会場は「テキストを耳で聴く/目で見る」「小説の中に描かれた風景の再現」「古典作品へのオマージュ」の3部構成。中でも目玉は、現代の人気文学作家とメディアアーティストとのコラボレーションによる、様々なインタラクティブアートだった。


【月の光】
松浦寿輝+近森基++久納鏡子 2007
機材協力=NECディスプレイソリューションズ株式会社


 まず大きく目を惹いたのは、平野啓一郎と中西康人の作品「記憶の告白 - reflexive reading」。大きなスクリーンに次から次へと映し出される文字…、それをコントロールするのはボーリング球のような白い球体!? 球体を手に持って振ると、まるでぐちゃぐちゃに詰め込んだ玩具箱から玩具が飛び出すように、スクリーンの上を文字が躍り出て、方々に散ったり渦巻いたりする。


【記憶の告白 - reflexive reading】
平野啓一郎+中西康人 2007


 『ねぇ、いい? 忘れられた記憶は 決して 失われてしまったわけじゃないんだよ それは今も 君の中に隠れていて 君には見えないところから 影響を及ぼし続けてる』

 平野啓一郎の書き下ろし作品が、スクリーンの上をぐるぐると回る。いや、ぐるぐると回っているのは、文字、文字、文字。思い出したくない苦い思い出ほど、何かをきっかけに怒濤のように溢れ出してくることがある。そうした感覚をゲーム機とパソコンを駆使して表現したユニークな作品だ。眺めながら、まるで自分の頭の中を引っかき回されたような感覚に陥る。

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