三宅一生ディレクション「XXIc.- 21世紀人」

2008年 4月 3日 10:00 Category : Art

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 「ものづくり」とそこに関わる「人」の存在を再認識させられ、次の展示へ。ロンドン在住のアーティスト、ベン・ウィルソンによる「モノサイクル」だ。小さな頃、初めて補助輪なしの自転車に乗れた時の心躍る記憶を呼び覚ましてくれる。彼がこだわったのは一輪車だ。

ベン・ウィルソン「モノサイクル」

 彼曰く、「自転車が開発された19世紀当時の最終目標は、一輪の自転車だった。しかしそれは残念ながら浸透しなかった。ここで疑問に思うのが、現在その開発が何故行われていないか、そして一輪車という存在がなぜ消し去られているのかということ。一輪車は二輪車の代わりは務められないかもしれない。しかし、一輪車に乗ることで、人の身体が成し得る可能性が非常に大きいことを感じてほしい」

 中庭にも作品が展示されている。鈴木康広による「はじまりの庭」だ。枝や根を想起させるオブジェの先を見ていくと、その下にはくりぬかれた切り株があり、そこには水が溜まっている。

鈴木康広「はじまりの庭」

 雨が枝を伝って落ちていくのではない、鈴木は空気中にある水が気温差によって液化する「結露」という自然現象に着目した。空気中にあるわずかな水分を、熱伝導に優れた銅製の枝が捉え、枝先まで水が伝ってゆく。そして、ぽとりと切り株に水滴が落ちると、そこには波紋が広がる、まるで木の年輪を描いていくように。鈴木は「意図的に水を流すのは意味がない。実際に結露と対面できるその瞬間の大切さも含めて感じとってもらえたら」と語る。

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