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今週末見るべき映画「大いなる陰謀」

2008年 4月 17日 00:00 Category : Art

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 「大いなる陰謀」(20世紀フォックス映画)は、ロバート・レッドフォード、メリル・ストリープ、トム・クルーズが出演。どのような内容、演技なのか、期待十分な顔合わせである。しかも監督は、「バガー・ヴァンスの伝説」以来、7年ぶりになるロバート・レッドフォード。


© 2007 Metro-Goldwyn-Mayer Studios Inc.
 大統領の座を狙う野心家の上院議員にトム・クルーズ。報道番組から、いまは広告主の望む娯楽番組中心のテレビ局ジャーナリスト役にメリル・ストリープ。優秀な教え子がアメリカ軍に志願、それでも自らの教えに希望を託す大学教授にロバート・レッドフォード。

 イラク進駐を続けるブッシュ政権に批判的なロバート・レッドフォードである。この映画に対して、説教くさいとか、今更なぜイラク、アフガニスタンかと、芳しくない評判があるのも事実である。が、しかし、三つの異なる状況をテンポよく編集、映画はいまのアメリカの置かれたある現実を、明確にあぶり出すことに成功している。

 トム・クルーズが、野心に満ちた政治家を余裕ある演技で見せれば、ベテラン・ジャーナリストに扮したメリル・ストリープが、揺れ動く心理を巧みな表情で示す。教育にまだ希望を残す教授役ロバート・レッドフォードは、隠せない老いを見せながらも「良きアメリカ人」を熱演。


© 2007 Metro-Goldwyn-Mayer Studios Inc.
 多くのアメリカ映画が、娯楽一辺倒に走るなか、少しずつではあるが、映画というメディアの持つ力が、アメリカという国への「批判」や「提言」に向かっている。この自浄作用こそが、「良きアメリカ」なのだろう。

 原題は「Lions for Lambs(羊たちのためのライオンたち)」。徴兵され、ベトナム従軍の過去のある教授が言う。「ドイツの司令官の言葉だが、イギリス兵はライオンのように勇敢に戦うが、上司は臆病な羊である」と。

 国を守るために、生命の危険にさらされるのは、いつも戦場の兵士である。この当たり前のことに、無関心であっていいのか。では、わたしたち一人一人は? 映画はそう、問いかけてくる。

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