原美術館「ジム・ランビー:アンノウン・プレジャーズ」展

2008年 12月 22日 14:45 Category : Art

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 見ようによってはレコードの溝のようでもあり、その波間には、コンクリートで固めたレコードジャケットが漂うように設置されている。これは、ランビー自身の自宅のレコードコレクションを入れている箱から実際に型を取り、ジャンク・ショップで購入したレコードのジャケットを入れて固めて作ってあるので、非常にリアルだ。その名も「Sonic Reducer」。


「Sonic Reducer」(12個組)コンクリート、レコードカバー 35.5×35.5×35.5cm 2008 (C)Jim Lambie

 ストライプの“波”は、目に見えない音の波のようでもある。各部屋にあふれだすように広がる音の波は、開いたドアの先にも滑り込んで行く。それは音楽が壁を越えて広がっていくイメージだ。


「プラスチック オノ」 ドア、油性ペンキ、ドアノブ、ビニールテープ 2008 (C)Jim Lambie

 こういったドアは、3つのベッドルームの中にひとつずつ存在する。さらに、それぞれのベッドルームには異なったミュージシャンのポスターがペイントされ掲示されているのだが、その理由は単純明快、ランビーいわく「ベッドルームにはポスターが貼ってあるものだから」。

 ポスターに登場するミュージシャンは、ロックンロールの元祖といわれるチャック・ベリー、革新的なジャズ・トランぺッター、マイルス・デイヴィス、悲劇の歌姫、ビリー・ホリディ、そして日本とも繋がりの深かったジョン・レノン。みな20世紀を駆け抜けた偉大なミュージシャンであり、彼らとその時代に対するリスペクトが感じられる美しい作品となっている。

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