エリオット・アーウィット写真展 「New York and Dogs」

2009年 5月 14日 11:20 Category : Art

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 東京・銀座のライカ銀座店2階のフォトサロンにて、現在、エリオット・アーウィットの写真展「New York and Dogs」が開催されている。これは同店のオープン3周年を記念して行われているもの。実は2006年のオープン時にもエリオット・アーウィットの写真展「Moments of Discovery」を開催し大好評を博したため、アンコールという形で企画が実現した。


(c) Elliott Erwitt/ Magnum Photos

 今回の写真展では、2008年秋に出版された写真集「Elliott Erwitt's New York」と「Elliott Erwitt's Dogs」の中からセレクトされたオリジナルプリント14点が展示されている。

 エリオット・アーウィットは1928年、フランスに亡命したロシア人の両親の元に生まれた。子どもの頃はイタリアで過ごし、10歳でフランスへ戻った後、1939年にアメリカへ移住。ニューヨークで2年間過ごしたのち、ロサンゼルスへと移り住む。ロサンゼルスのハイスクールに通っていた頃、アーウィットはラボの暗室で映画俳優のサイン入りブロマイドを焼く仕事をしていた。彼が写真を撮り始めたのは15歳ということなので、多感な時期にさまざまな写真に触れる機会があったというわけだ。

 写真家としての活動は1949年、ヨーロッパでのスタートとなる。1951年から2年間はアメリカ陸軍に徴兵されるが、兵役中も各駐留地で兵役とは無関係の写真を撮り続けていたという。晴れて1953年に除隊となった際に、マグナム・フォトの創始者であるロバート・キャパに誘われ、25歳の若さでマグナム・フォトのメンバーとなり、以来、半世紀以上、マグナム・フォトの第一線のメンバーとして活躍を続けている。

 今回展示されている写真の年代もさまざまで、10代の頃、1947年にニューヨーク五番街を映した写真や、窓辺に佇むリラックスした表情のマリリン・モンロー、モハメド・アリとジョー・フレージャーの歴史的な試合の模様など、実にさまざまなシチュエーション、時代をとらえた写真が並んでいる。

 中には男女のキスシーンがバックミラーに映っている、かの有名なフェアグラウンド・アトラクションのアルバム・ジャケットを飾った写真を彷彿とさせるバックミラーの写真も。アーウィットお得意の犬をいきいきと捉えた写真も、世界各地の旅先で撮影されたものが並んでいる。

 80歳を越えた現在でも精力的な活動を続けているエリオット・アーウィット。さまざまな事象をあたたかい目線でとらえた、ユーモアとウィットに富んだその写真を、ぜひ体感してみてほしい。会期は7月19日まで。

エリオット・アーウィット写真展「New York and Dogs」
ライカ銀座店2階 サロン 東京都中央区銀座6-4-1
開催中~7月19日(日) open.11:00~19:00 月休
お問い合わせ:ライカ銀座店 tel. 03-6215-7070
ライカ銀座店サロン

取材/草野恵子

エリオット・アーウィット 独占インタビュー

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