大竹伸朗の直島銭湯「Iラブ湯」が誕生

2009年 7月 30日 23:00 Category : Art

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 安藤忠雄設計の地中美術館や、犬島アートプロジェクトなどで知られる瀬戸内海に浮かぶ島・直島(香川県直島町)に、アーティスト・大竹伸朗による、実際に入湯できる美術施設「I♥湯(アイラブユ)」が誕生した。設計とデザインはgrafのサポートによるものだ。


撮影:Osamu Watanabe

 7月26日(日)、“営業開始”した直島銭湯「I♥湯」は、地中美術館を運営する直島福武美術館財団によるアートプロジェクトの一環として計画されたもの。外観、内装はもちろんのこと、浴槽、什器、備品やアートグッズ(みやげもの)に至るまで、大竹伸朗の世界を文字通り全身で体感できるという従来にはないまったく新しい作品として、すでに多くの海外メディアにも注目されている。

 「ベネチアビエンナーレ2009」でもお披露目されたこの作品は、アート作品でありながら、“実際に入湯できる”という機能を持った、ほかにはないユニークなアプローチで現代美術の概念などもろとも吹き飛ばしてしまった話題作。「飽きがこないこと」をテーマに、大竹氏が得意とするスクラップブックの手法で、日本各地から持ち込まれた船底やコックピット、秘宝館の小象、松の植栽などが、クリエイティブ集団grafの設計協力のもとに実現された。また、風呂絵、モザイク画、トイレの陶器には、大竹伸朗初の試みとなる絵付けタイルが施されている。

 直島宮ノ浦港からすぐというアクセスの良さも自慢の同施設は、ロッカーやジュークボックス、牛乳スタンドなどの設備も整っており、今後は地元民の憩いの場として愛される銭湯となることを目指している。同時に、今後は国内外の来島者と島民の新たな交流の場にもなることも、大いに期待できるものと思われる。

 施設に使用する熱源は石油系燃料ではなく、木質系燃料ベレットボイラーを使うなど、環境への配慮もぬかりない。入湯料は一般が500円(直島島民は300円)で、オリジナルタオルやボディソープなどの販売も行っている。運営はNPO法人 直島町観光協会と宮ノ浦自治会が行う。

直島銭湯「I♥湯」
香川県香川郡直島町2252-2
open.平日/14:00~21:00 土日祝/10:00~21:00
月休(祝日の場合は翌日)、年末年始、その他メンテナンス期間
¥500(直島島民は¥300、15歳以下は¥200)
お問い合わせ:tel.087-892-2626
直島銭湯「I♥湯」

取材/松浦明

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