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ダ・ヴィンチからダミアン・ハースト「医学と芸術展」

2009年 12月 16日 12:30 Category : Art

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 日本からは円山応挙の「波上白骨座禅図」(写真右)。自分の背後にどんな波が立とうとも、たとえ自分が骸骨になろうとも、この修行者は座禅を続けていたということだろうか。修業で歯がボロボロになってはいるが、若干安らかな笑みをもらしているようにも見える。


 河鍋暁斎の「骸骨図」(写真左)も圧巻である。迷いなくサラサラと描かれたであろう軽妙な筆致が美しい。

 第2部は「病と死との戦い」と題し、医療の現場が描かれた作品や、ローマ時代から主題となってよく登場した「メメント・モリ=汝、死を忘るる事なかれ」という警告を込めた作品が展示されている。手術道具や義手、義眼などは、美しいと言っていいものやらと思うが、造形的な魅力を十分に備えている。

 現代作家の作品も織り交ぜられている。デミアン・ハーストの妻のマイアの帝王切開の場面を超写実的に描いた「外科手術(マイア)」。「死後は物質に戻る」という現代のメメント・モリ的な着想から、全長7mのサンドペーパーの上で2週間かけて頭蓋骨を削ったアルヴィン・ザフラの作品「どこからでもない議論」。これは、ぎょっとしてしまった。

 ヴァルター・シェルスの写真作品は、1対のポートレートで、一方は目が開いていて、もう一方は目が閉じている。美しいポートレートだと思ったら、被写体となっているのは、なんらかの形で死の宣告をされた人たち。


 本人や家族に承認をとり、死の直前と直後の写真をフィルムに収めた。中には自分の死をすでに悟っている人もいただろう。どの人もいい表情を浮かべており、心がきゅっと締めつけられた。

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