初公開! 旧フランス大使館に現代アートが集結

2009年 12月 25日 10:00 Category : Art

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 東京は広尾の閑静な住宅街の一角にあるフランス大使館。1950年代に建てられたモダンな建物は、2010年1月末をもって解体されることになった。すでに新庁舎の移転は済んでおり、あとは解体を待つばかり。そこで黙っていないのがフランス人。大使館が解体される前に、最初で最後の一般公開をやろうという試みが現在開催中の「NO MAN'S LAND 創造と破壊@フランス大使館」である。


 日本、フランスを含む70名以上のアーティスト、建築家、映像作家、彫刻家が参加し、旧フランス大使館の庁舎の各部屋、庭などの敷地ほぼ全域を使って行われる大規模なイベントだ。大使館が建設されたのは、1957年。この建物を手がけた建築家のジョセフ・ベルモン(Joseph Belmont 1928-2008)は、工業的な建築の礎を築いたジャン・プルーヴェの弟子にあたる人物である。旧庁舎が建つ前、フランス大使館は皇居の近くにあったが、1923年の関東大震災に見舞われ、移転を余儀なくされる。

 そして場所を現在のところに移した旧庁舎は、新しい時代を告げる当時の斬新なデザインに、というコンセプトにより若きデザイナー、ジョセフ・ベルモンの手に委ねられることになった。この旧庁舎を手がけた時、ベルモンはなんと24歳。国立高等美術学校を卒業したばかりだった。


 作品を紹介しよう。まずは入り口から。建物までびっちりペイントされている。この壁画を手がけたのは、ムシュー・シャ(Monsieur Chat)。英訳するとMr. Cat、和訳すると猫男(か?)。フランスのアーティストで、ところどころに不敵な笑みを浮かべた猫を配置。どこからともなく突然ニヤリと登場するチェシャ猫(不思議の国のアリス)のように、この展覧会を盛り上げてくれているようだ。

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