『エキサイトイズム』サービス終了のお知らせ
この度『エキサイトイズム』は2019年9月30日をもちましてサービス終了をさせていただきました。
これまで皆さまに賜りましたご愛顧に心より感謝申し上げます。誠にありがとうございました。

落合多武個展「スパイと失敗とその登場について」

2010年 7月 1日 15:50 Category : Art

このエントリーをはてなブックマークに追加

 ニューヨーク在住のアーティスト・落合多武氏の個展「スパイと失敗とその登場について」が東京・青山のワタリウム美術館で開催中だ。


 1967年生まれの落合多武氏は、2007年水戸芸術館の「マイクロポップの時代」展、その後2009年原美術館の「ウィンターガーデン」が記憶に新しい。

 「マイクロポップ」は、美術評論家の松井みどり氏による言葉で、「マイクロポップとは、制度的な倫理や主要なイデオロギーに頼らず、様々なところから集めた断片を統合して、独自の生き方の道筋や美学を作り出す姿勢を意味している」(『マイクロポップの時代:夏への扉』より引用)。

 いわゆるゼロ年代と呼ばれるアーティストの一人である。ユルいドローイングや、言葉を用いた作品、映像、彫刻など、スタイルはさまざま。どの作品にも通底しているのが、「概念のズレ」である。気持ちよくズラされるのである。本人の言葉を交え、作品をいくつか紹介したい。

 2階から4階までの3フロアを使った展示で、各階にテーマが設定されている。2階は「地球の人工物」、3階は「明るい部屋」、4階は「魔術っぽい部屋」。

「建築、彫刻または何か」

 まずは2階から。展示室をぐるりと取り囲むようにドローイングが貼られている。描かれているモチーフは、実際に存在する図書館や官公庁のビル、有名建築家による建物、彫刻… などに混じってお墓が出てきたり、刑務所が出てきたり、KGBの本部が出てきたり、盲学校の側に図書館があったりする。その建物が建てられた場所やその建物にいるであろう人びと、お墓の中で眠っている人びと、建物の機能など、いろいろな意味が頭に渦巻き、いつのまにか絵同士を関連付けて見ている自分に気がついた。

Related article

  • 「ミシェル・ゴンドリーの世界一周」展、MOTで開催
    「ミシェル・ゴンドリーの世界一周」展、MOTで開催
  • アートの常識を覆した若者たち「ビューティフル・ルーザーズ」
    アートの常識を覆した若者たち「ビューティフル・ルーザーズ」
  • ムービー:村上隆ヴェルサイユ個展のメイキング
    ムービー:村上隆ヴェルサイユ個展のメイキング
  • 銀塩写真の良さを問いかける写真展
    銀塩写真の良さを問いかける写真展
  • 銀塩写真のゆるぎない魅力「GELATIN SILVER SESSION」
    銀塩写真のゆるぎない魅力「GELATIN SILVER SESSION」
  • 鎧塚俊彦インタビュー 「スイーツへの想い」
    鎧塚俊彦インタビュー 「スイーツへの想い」

Prev & Next

Ranking

  • 1
    ジャズ名盤講座第8回「ヴァーヴ」ビギナー向け19選!マスター向け19選!
  • 2
    マネのミューズで在り続けた、女流画家ベルト・モリゾ
  • 3
    丸の内の歴史と魅力に迫る「一丁倫敦と丸の内スタイル展」
  • 4
    フォトギャラリー:ダミアン・ハースト×ルイ・ヴィトン
  • 5
    【本日、ライブ中継】ルイ・ヴィトン 2013-14秋冬 メンズ・コレクション
  • 6
    ジャズ名盤講座第9回「ヴァーヴ編(その2)」ビギナー向け19選!マスター向け19選!
  • 7
    #謎1|パーク ハイアット 東京、その謎
  • 8
    世界中の人から心臓音を集めたアーカイブ:瀬戸内国際芸術祭
  • 9
    プラチナで至高の肌へ、ラ・プレリーの「クリームP.Tレア」
  • 10
    今週末見るべき映画「リアリティのダンス」

Excite ism :

このエントリーをはてなブックマークに追加