911生誕51周年を迎え、なお輝きを増す唯一無比のブランド、ポルシェ。その歴史をひも解き、最新モデルをテストドライブ。さらには書棚まで、その精緻でエモーショナルな魅力を追ってみた。
#4.代官山にてPORSCHEにふける/代官山 蔦屋書店
さて、ポルシェをもっと知りたくなったらどうしたらいいだろう? ディーラーを訪ねる、というのは模範解答だが、そこはカスタマーのための場所。ちょっと敷居を高く感じるかもしれない。そんなむきには代官山 蔦屋書店がおススメだ。
都心には珍しい、平地の広々とした駐車場があるから? 午前7時開店、午前2時閉店と営業時間がながく思い立ったらクルマで行けるから? 店内にソファもあるし、カフェも併設されていてくつろげるから? …どれも正解だが、そこにポルシェを知るに理想的な一角があることも特記しておきたい。
自動車、オートバイ関連書籍のセレクトショップともいうべき代官山 蔦屋書店がそれで、ブック・コンシェルジュの清野(せいの)龍太氏によれば、今や国内はもとより、世界中のクルマ好き、バイク好きの間で名を馳せているという。

ブック・コンシェルジュの清野龍太氏
イタリアの某カロッツェリアのデザイナーが来日の際に立ち寄り、品揃えを見て「たぶん世界一だろ、ここ」とつぶやいたとか。最近はアジア圏の富裕層の来店も多いため(驚愕の大人買いも珍しくない)書棚の仕分け表記は、多言語に対応していたりする。また、書籍、雑誌ばかりでなく、DVDやミニチュアカーの品揃え(直接ポルシェミュージアムから買い付けているという)もなかなかの充実ぶりだ。

