さらりとした貫禄。VWトゥアレグV6|試乗レポート

2015年 2月 23日 08:15 Category : Car

このエントリーをはてなブックマークに追加

二十年前、米西海岸シアトルの郊外に、取材で自然をモチーフに描く画家を訪ねたときのこと。1940年代生まれの彼は、明らかにLove & Peaceを尊重してきた世代で、湖畔の一軒家の入り口には1970年代のものと思われるVWタイプ2(ワーゲンバス)が無造作に停められていた。インタビューを終え、辞する前にコーヒーをいただきながら雑談となった際、何の気なしに「あのクルマはもう長く乗っているんですか?」と尋ねると、それまで寡黙だった画家は顔を上げ「俺のクルマについてのフィロソフィーを聞いているのかい? 時間はあるんだろうね」と笑顔になった。

……その話はあまりに長かったのでここでは割愛させていただくが、以来、私のなかでは「VW=フィロソフィー」という公式が成立している。その「フィロソフィー」は良質の知性、と言い換えることも可能だ。

自然吸気、つまりノンターボのV型6気筒DOHC 3,598ccエンジンは、V8かと聴き違える野太い響きを時に発し、それらしいトルクも湧き出たせる、踏み応え十分なもの。シュンシュン回るだけのV6ではない。W12もV8もラインナップから淘汰されたこのご時勢に、ノンターボV6の猛々しさは贅沢だ。まあ、広大ゆえのキャビンの快適さからしても、ボディサイズからしても、贅沢さはあからさまだが。

Related article

  • メルセデス・ベンツ「新型Eクラス カブリオレ」プレビュー
    メルセデス・ベンツ「新型Eクラス カブリオレ」プレビュー
  • フォトギャラリー:BMW史上最速のSUV「BMW X6 M」
    フォトギャラリー:BMW史上最速のSUV「BMW X6 M」
  • フィアット500のスポーティモデルが発売
    フィアット500のスポーティモデルが発売
  • 「ゴルフ カブリオレ」が10年ぶりに復活
    「ゴルフ カブリオレ」が10年ぶりに復活
  • フォトギャラリー:ドイツ本国仕様の新型BMW Z4
    フォトギャラリー:ドイツ本国仕様の新型BMW Z4
  • 「クリーン or パッション」東京モーターショー2009
    「クリーン or パッション」東京モーターショー2009

Prev & Next

Ranking

  • 1
    コムロタカヒロ氏、インタビュー。「KISS THE HEART#3」
  • 2
    自分への贈り物。シャネルで探す、大人のご褒美ギフト
  • 3
    世界最大のショコライベント、サロン・デュ・ショコラが開催中
  • 4
    注目!カイカイキキ期待の新人、obの初個展
  • 5
    間もなく発表、トップ・オブ・レクサス LS600h
  • 6
    東シナ海に浮かぶ小さな小値賀島で、贅沢な時を過ごす
  • 7
    世界の90%の人たちを相手にするデザインとは?
  • 8
    VOGUE NIPPON Women of the Year & Decade 2009発表
  • 9
    フォトギャラリー: 銀座三越  DESIGNTIDE TOKYO 2012
  • 10
    世界で最も知られる日本の建築運動「メタボリズム」って?

Excite ism :

このエントリーをはてなブックマークに追加