深澤直人×アレッシィ「柴犬」のような鍋

2011年 4月 7日 19:31 Category : Design

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 たとえば日本の台所なら、必ず一つはある鍋。それが雪平鍋だろう。控えめな存在ながら、小ぶりで使い回しがきき、日々のおかずをつくるのには欠かせない。そんな雪平鍋のようなソースパンや落としぶた、フライパンなど和食の文化を伝える鍋のシリーズ「SHIBA」がイタリアのアレッシィから、5月に発売される。デザインと商品のコンセプトは、深澤直人氏。意外なことに、アレッシィとは初めての仕事だという。

 アレッシィから話が持ちかけられたとき、深澤氏がアレッシィの社長のまず見せたのが「柴犬」の写真。柴犬と言えば、多くの家庭で飼われている標準的な日本犬の代表。この普遍的でベーシック、それでいて長く愛されているというコンセプトを、うまく伝える深澤氏らしい表現である。さらに対比としてゴールデンレトリバーの写真を見せ、和と洋の違いをはっきりと見せたという。

「この鍋はこういうイメージでつくったんだよ、と端的に伝えたくて、柴犬の写真を見せました。アルベルト・アレッシィはその意味をすぐに汲み取ってくれ、音の響きも良いので名前もそのままSHIBAに決定しました」(深澤氏)

 ラインナップは8種類の鍋とフタ。ソースパンは雪平鍋のようで、日本での料理にもぴったり。そして驚くことに、今回は「落としぶた」も登場する。煮含める、味をしみ込ませるという日本らしい繊細な調理の手法を、深澤氏はプロダクトデザインの立場から提案してみせた。

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