世界初公開のカチナ!「倉俣史朗とエットレ・ソットサス」

2011年 4月 6日 16:40 Category : Design

このエントリーをはてなブックマークに追加

 東京・六本木の21_21 DESIGN SIGHTで開催中の「倉俣史朗とエットレ・ソットサス」展が静かな話題を呼んでいる。今から20年前、56歳の若さで惜しくもこの世を去ったデザイナー、倉俣史朗(1934〜1991年)。2007年に90歳で亡くなる直前まで精力的に活動していた建築家・デザイナー、エットレ・ソットサス(1917〜2007年)。ともに多岐に渡る膨大な仕事を通じて、デザインに対する思想から生き方まで、後に続く多くのクリエイターに影響を与えてきた人物だ。この展覧会では、20世紀を代表するふたりのデザイナーに焦点をあて、彼らが特に交流を深めた「1981年」に着目し、それ以降の彼らの作品を中心に展示を行っている。

 展覧会の起点となる「1981年」とは、いったいどういう年だったのか。アメリカではレーガン大統領が就任し、イギリスではチャールズ皇太子がダイアナと盛大な結婚式を挙げ、日本では神戸の人工島ポートアイランドで博覧会が開かれている。この前年、ソットサス氏は御年63歳にして「メンフィス」を立ち上げ、年の離れた20代の若者たちと「ソットサス・アソシエイツ」を設立。翌1981年9月のミラノ・サローネにて第1回「メンフィス展」を開くにいたる。今回の会場入口には、その最初の「メンフィス展」に出展したふたりの作品が仲良く並んでいる。

エットレ・ソットサスの「カールトン」(右)、倉俣史朗の「インペリアル」(中)、「TOKYO」(左)

 まるでオブジェのように強烈な存在感を放つソットサス氏のカラフルな棚、「カールトン」。そして、その左側に凛として佇む倉俣氏のキャビネット、「インペリアル」。一見、対照的に感じられるふたりの家具へのアプローチだが、彼らに共通していたのは、その当時の大勢を占めていたモダンデザインの息苦しさに抗う思い。こうして「メンフィス」運動は、当時のデザイン界に強烈なインパクトを与えていった。

Related article

  • 新年に贈る招福デザイン、シャンハイ・タンのギフトコレクション
    新年に贈る招福デザイン、シャンハイ・タンのギフトコレクション
  • iidaから吉岡徳仁デザイン「X-RAY」
    iidaから吉岡徳仁デザイン「X-RAY」
  • 秋田道夫デザイン「80mm」の秘密に迫るトークイベント
    秋田道夫デザイン「80mm」の秘密に迫るトークイベント
  • CLASKAで「ミナ ペルホネンとトラフの新作/習作」展開催中
    CLASKAで「ミナ ペルホネンとトラフの新作/習作」展開催中
  • トレンドは包み込み系 リーン・ロゼ新作
    トレンドは包み込み系 リーン・ロゼ新作
  • パリの街角vol.6『エドヴィナ・ド・シャレット with シンスケ』
    パリの街角vol.6『エドヴィナ・ド・シャレット with シンスケ』

Prev & Next

Ranking

  • 1
    春の訪れを告げる、ロクシタン「ワイルドチェリーツリー」
  • 2
    ジャズ名盤講座第36回「United Artists+Solid State編」United Artistsの魅力を味わう名盤9選!Solid Stateの魅力を味わう9選!
  • 3
    今週末開催|みんなで描くまちの未来「Future Catalysts PLATZ vol.1」
  • 4
    ウィンター・ガーデン:日本現代美術におけるマイクロポップ的想像力の展開
  • 5
    フォトギャラリー:BMW 最新コンセプト
  • 6
    ポルシェがル・マンにかえった日/ポルシェ、その伝説と衝動(5)
  • 7
    ルイーズ・キャンベルとロイヤル コペンのコラボ食器
  • 8
    クラフトビールの新しい楽しみ方、スプリングバレーブルワリー
  • 9
    インタビュー:マリオ・ベリーニ、名作誕生を語る
  • 10
    必要な分だけ沸かせる湯沸かし器「Miito」

Excite ism :

このエントリーをはてなブックマークに追加