Interview:バルバラ・ラディーチェ・ソットサス 「倉俣史朗を語る」

2011年 4月 20日 12:13 Category : Design

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「メンフィス」はとても自然にはじまったのです
―バルバラ・ラディーチェ・ソットサス

 エットレ・ソットサス氏が亡くなるまでの33年間、彼の活動をいちばん近くで見守り、一緒に活動してきたパートナー、バルバラ・ラディーチェ・ソットサス氏。最も近くにいた人のひとりとして、お話を聞いた。

カチナ、エットレ・ソットサス氏によるスケッチ(壁面)とともに

―倉俣史朗さんとエットレ・ソットサスさんはとても深い友情に結ばれていたようですね。当時のふたりの交流がどのような感じだったのか教えてください。

 エットレに連れられて初めて来日したときから、私たちはいつも、倉俣史朗さんとご一緒していました。ただ歩いたり、ショッピングをしたり、大勢の人たちと会ったり、倉俣さんが手がけたレストランで食事をしたり、お酒を飲んだり…… 長い時間を一緒に過ごしました。当時、なんの話をしていたかはあまり覚えていません。もしかしたら飲み過ぎていたのかもしれませんし、もしくは楽しすぎて覚えていないのかもしれません。みなさんもご経験があるかと思いますが、とても嬉しく満足している時は、その理由を探そうとはしないんですね。振り返ってみても、ただそこに座っているだけで、幸せに満ち足りた状態でいるというようなことだったと思います。

 このような幸せな状態でいるときには、いろんなことが自然にはじまるんですね。そのひとつが、1981年にはじまった「メンフィス」だったのです。私たちは戦略や概念の話は一切しませんでした。つねに、今、何をやらなければいけないのか、次回の展覧会はどうするのか、家具のドローイングはいつまでに準備できるのか、どういう写真を撮ればよいのか、そして次回はいつ会うか――そういった話しかしませんでした。

カールトン(メンフィス)1981年 棚 

カールトン(メンフィス)1981年 棚 Photo:Alto Ballo

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