実は日本では20年ぶり。喜多俊之デザイン展

2011年10月18日 19:32

 喜多俊之氏と言えば、日本を代表する家具・プロダクトのデザイナー。そんな喜多氏の代表作を集めた展覧会「喜多俊之デザイン Timeless Future」が27日から開催される。

 喜多氏は特にイタリアとの縁が深く、もう一つの母国と言えるほどだ。この展覧会も、最初はイタリアのミラノで昨年開かれたもの。この展覧会はその時の展示作品や、パリやニューヨークなどの美術館で永久コレクションとなっている作品50点を展示する。作品は生活のデザイン/未来のデザイン/日本の伝統産業と3つのジャンルに分類される。

 これまでもヘルシンキや上海、パリなどで個展を開催。意外なことだが、喜多さんの日本での個展は20年ぶり。彼がいかに世界を拠点に活躍してきたかを示すようなエピソードだ。

 美濃和紙をつかった照明器具「TAKO」は、喜多氏が長く続けている日本の地場産業とデザインのコラボワークの一つ。海外では定番となっている照明の一つだ。他にも春慶塗や輪島塗、有田焼などがそろう。

 暮らしを楽しむ心が椅子という形になったらこんな感じ。そんな言葉で評したいのが世界的な名作「WINK CHAIR」(下写真、カッシーナ社)。たくさんの「関節」を持ち、姿勢にあわせて可動する。

「WINK CHAIR」1980年 CASSINA(イタリア) 脚を伸ばして寝転んだり、折曲げて腰掛けることもできる椅子。ヘッドレストの耳は自在に動く。カバーにはカラフルな色を使い、服を着せ替えるようにカバーを替える楽しさを提案。

2010年のミラノサローネでの展示、右が「WINK CHAIR」

 この椅子が発売になったのが、1980年。日本でもまさにブランドのファッションが一般化してもっと自由になり、ウォークマンの登場で音楽が街を歩き始めた時代。椅子はじっと座るものではなく、もっとエモーショナルに。そんな時代をつかんだデザインは世界を風靡したのだった。