今年の東京デザイナーズウィークで一番気持ちが良かった作品

2011年11月11日 13:03

 最近では東京デザイナーズウィークと言えば、すっかり絵画館のあの場所と、大きなテントがアイコンとなった。

 このメインコンテンツである「環境デザインTENT」に入ってすぐのところに、全会場を見終わった後でも、もっとも印象に残る展示、何年か後かに写真を振り返って「ああ、2011年と言えば、あの展示があったよね」という象徴になるような展示があった。ドコモによる「docomo Palette UI」をテーマにしたインスタレーション作品だ。

 アーチ状の通路の両壁面に投影されているブロックやらバタフライやら、タイポやらインクのような映像。その下にドコモのスマートフォンが置かれている。画面に映し出されている映像は、虹のようにカラフルなパレットUI―ドコモ製アンドロイドの新しい顔となる画面だ。

 ここでそのタッチスクリーンに惹かれるようにして、虹色の帯を下方向にフリックすると、上部スクリーンに表示されていた映像が、シュルシュルとスマートフォンの中に吸い込まれ、下から色とりどりのカラーバーになっていく。

 ともすれば情報が溢れ過ぎていてわかりにくいスマートフォンの複雑さを、パレットUIがシンプルに整理してくれるような印象を与える。

 逆に同じパレットUIを上に向かってスクロールすると、カラーバーから、文字やら色やら形やらといったエキサイティングな情報が飛び出してくる。



 このフリック反応の滑らかさと、音や映像のシンクロ効果が、あまりにも気持ちよく、クルクル回転する輪っかのおもちゃを一心不乱に回しつづける赤ん坊のように、いつまでもスクロールし続けてしまう。説明すると、シンプルなのだが、仕上がりの触り心地もよければ、映像も美しく、本当に魅力的な展示だ。

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