建築、アートがつくりだす新しい環境―これからの“感じ”

2011年 11月 17日 12:58 Category : Design

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 3年前、東京都現代美術館で展示された「四角いふうせん」に続き「ガラスのシャボン玉」というユニークな構築物を出展したのは、建築家の石上純也氏。石上氏は、昨年のヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展で企画展示部門の最高賞である金獅子賞を受賞した「アーキテクチャー・アズ・エアー」も記憶に新しい、建築とアートの境界を横断する建築家だ。

 今回の作品は、ガラスの板を内部圧により宙に浮かせるガラスのドームがコンセプト。9メートル四方の正方形のガラスのドーム屋根は内側からの空気圧により、ドーム型に宙に浮いている。繊細で重いガラスが膨らむ様は、アートのインスタレーションにもみえるし、建築的なダイナミズムも十分に感じさせる。

 構造的にはスクエアの大判のガラスを複数枚繋ぎ合わせ、床とのすき間にコンプレッサーで継続的に空気を送風し気圧を一定に保っている。いわゆるビニールシートがかけられたドーム型スタジアムの大屋根と同じ構造である。石上氏は「布で覆われたエアードームでは、建築というよりも仮設的な要素が強い。ガラスという建築的な素材で、できるだけ建築に近いかたちで軽やかなドームをつくりたかった」と説明した。大きさについては、「今回は室内ということで、この大きさになったが、原理的には100mでも1kmでも可能だ」というから驚きだ。

手前:石上純也「ガラスのシャボン玉」2011
奥:ダグ+マイク・スターン「BBMet_09.20.2010_s4748.2」2010、「Big Bambu Beacon at 20 weeks」2008-2009

 石上氏の作品の隣の壁には、ダグ+マイク・スターン氏が竹で制作した巨大構造体「Big Bambu」の写真作品が展示される。建築とも彫刻ともとれるこの作品は、竹という素材をモチーフにして鳥の巣のように有機的に増殖していく生命そのものような作品。プロのロッククライマーとともに制作した本作は、大きなもので最大15m以上の高さをもち、写真のなかにうつるロッククライマーの姿が小鳥のように小さく見える。

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