漫画家 大友克洋が原画にたくす思い「大友克洋 GENGA展」が開催中

2012年5月11日 19:10

 秋葉原に近い末広町にある廃校を再生したアートスペース、3331アーツ千代田にて、「大友克洋 GENGA展」が開催中だ(2012年5月30日まで)。1973年「銃声」で漫画界にデビュー以来39年、漫画界の第一線を走り続ける日本漫画界の巨人大友克洋氏。本展では大友氏の代表作で、1982年の発表以来、世界中に熱狂的なフリークを持つ作品「AKIRA」のオリジナル全原稿約2300点を含む、3000点の原画を展示している。


 デビュー以来、描いてきた物語は短編・長編をあわせて100あまりといわれる大友作品。ヤングマガジンに隔週で8年間全120回にわたり連載された長編漫画「AKIRA」の他に、「童夢」「気分は戦争」「さよならニッポン」に加えアートワーク集「KABA」「KABA2」を含む最新作まで、大友氏の代表作をほぼ網羅。単行本にも掲載されていない作品のオリジナル原画も多数展示される。出品原画作品の選定は膨大な原画のなかから大友氏自らが行ったという。

 原画には、あとから切り紙で貼り合わせた修正やメモ書き箇所があったり、時の経過によりところどころ色あせた原画もあり、それら物語の外に描かれた原画のディテールをみているだけでもワクワクしてくる。今回の展示作品には、大友氏のアトリエに保管されていた漫画雑誌連載時のオリジナル原画とともに、デビュー前の漫画雑誌新人賞への応募時の貴重な原画や、テレビ、雑誌、書籍のカバーイラストとして制作発表されたカラーイラストの原画も含まれる。古くからの大友ファンならずとも、一点一点手描きによる精緻な原画には圧倒されることは間違いがないだろう。

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