大人のためのあみぐるみ。タカモリ・トモコさんインタビュー。

2012年 10月 30日 08:00 Category : Design

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 あみぐるみ作家のタカモリ・トモコさんによる展覧会「タカモリ・トモコ全集」が、「DESIGNTIDE TOKYO 2012」の一貫として銀座三越で行われる「未来につなぐキッズデザイン」で、「For KIDS/With KIDS」をテーマに10月31日から11月6日まで開催される。

 タカモリさんは、イラストレーターを経て1993年よりあみぐるみ作家として活動。あみぐるみの講師をしながら創作活動を続け、企業のキャンペーンや映画のモチーフ、音楽のプロモーションビデオのイメージキャラクターなど、幅広く活躍している。この展示は、2008年から続く「ほぼ日刊イトイ新聞」の人気企画、ウェブ上の展覧会「タカモリ・トモコ全集」を実際に目にすることができる企画。犬の狆(チン)をモデルにした新作を中心に、37点を展示販売する。個展準備で忙しいタカモリさんに、あみぐるみへの思いから今回の展示内容について、詳しくお話を伺った。



-まず、タカモリさんがあみぐるみを作りはじめたきっかけを教えてください。

 映画『気狂いピエロ』で、主人公のアンナ・カリーナが犬のぬいぐるみのポーチを持っていて、それを観て「欲しい」と思ったのが最初のきっかけです。私は型紙をおこすことができないので、どうしたらダックスフントができるか考えたとき、編み物だったらできると思いました。得意ではないのですが、子どもの頃に筒状に編む編み方を母に教わって、リコーダーケースをたくさん作って友だちみんなにあげていたんです。それを思い出してリコーダーケースと同様に、大きいのと小さいの、長いのを組み合わせればダックスフントなになると思ったんです。作ったら思いのほか人気者になったので、色違いやネコやウサギを作るようになりました。基本は動物を作っています。

-作るときはどのような過程で作られているのですか?

 こんなものを作りたいと、おおざっぱなものを頭に浮かべるんですね。輪郭ははっきりしていないのですが、私の中でははっきりしたものなんです。そのおぼろげなものを作りながら、どんどんはっきりさせていくような感じですね。それがぴったりくるときもあるし、途中で少し変わって、そちらの方が気に入ることもあります。だからデッサンはほとんどせず、仕事のときなど必要なときだけ描くようにしています。描いちゃうとそれと同じ物を作らなきゃいけない作業になるので、全集ではあまりしないですね。

Photo:HIRO OE / HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN

-とても絶妙な色合わせですが、色選びで意識していることはありますか?

 自分の好きを大切に、信じて、一番の組み合わせはどれだろうという感じで選びます。同じ赤でも何本かの赤を使ってシマシマにしたり、特に赤や黒は一色だとすごく単調な感じになるので、わざと違う赤や黒を使って、色に奥行きが出るようにしています。毛糸は決められた色なので、自分の好きな色は作れません。だから太い糸と細い糸、いろいろな色を何本かを合わせたり、ほんの少しですけどニュアンスを変えて作っています。最初にどの毛糸玉を使うか決めて、できあがるまでほとんど変わりません。特にベースとなる色の毛糸は量が必要なので、しっかり決めておかないといけないんです。


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