デザインタイド トーキョー現地速報レポート # 5 TIDE Exhibition

2012年 11月 1日 18:40 Category : Design

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 東京ミッドタウン・ホールで開催中の「デザインタイド トーキョー 2012」、メインエキシビションとなる「TIDE Exhibition」では、家具や照明器具はもちろん、衣類、鉛筆、テキスタイルなど、実にさまざまなジャンルの作品とアイディアが発表されている。中でも気になる展示をピックアップしてご紹介。

まず最初にご紹介したいのは、鮮やかに日本の伝統工芸を現代のデザインに落とし込んだ、まったく新しい解釈のコンソールテーブル。

 伊達政宗が仙台藩主時代に建具の一部としてつくられたのがはじまりと言われる「仙台箪笥」。その仙台で140年、仙台箪笥製造元としては最も歴史のある老舗「門間屋(もんまや)」の新たなプロジェクト「monmaya+」によるもので、デザインを手がけたのは、ロンドン在住の家具デザイナー・安積朋子氏とアーティスト・高橋理子氏だ。

(左から)安積朋子氏、高橋理子氏

「何がアイテムとしてふさわしいのかを、まず話し合いから決めていきました。門間屋の仙台箪笥は大型の一竿で700万円もする、たいへん重厚なものです。今回はそれを軽やかなものにしたかったので、まずは“引き出しをひとつにしましょう”というところから始めました。内側に桐が使われる仙台箪笥は防虫効果も高く、シルクのスカーフやカシミアのセーターなど大切なアイテムを収納するのにたいへん適しています。またコンソールテーブルにすることで、玄関でお客様を迎えるしつらえにもなると考えました。先方の職人さんは当然こういったものをつくったことはなかったのですが、職人さんの手わざを大事にしたかったので、最初に原型ができた段階で、どのくらいの厚みが望ましいのかなど、かなり緊密にやりとりを行いながら進めていきました。まだまだプロトタイプで進行形の段階ですが、職人さんが培ってきた技術を大事にしながら、いちばん良い形でそれを継承したいと考えています」(安積朋子氏)

「(安積)朋子さんとは前からの知り合いですが、一緒にお仕事するのは今回が初めて。朋子さんが日本にいらっしゃる際は一緒に仙台に出向いて打ち合わせをしたり、試作品ができた際には、それをロンドンに送って現地で打ち合わせしたり、どうしても会えない時はSkypeでやりとりしたりと、仙台・東京・ロンドンの三ヶ所ですが、かなりみっちりやっています。職人さんに対する朋子さんの要望がずばり的確で、本当に勉強になりますね。飾り金具については職人さんが非常に減っているという状況があり、かなり精密なものをつくらないとはまらなかったりするので……どの方法でつくるのがいちばん望ましいのか、まだまだ手探り状態ではあります」(高橋理子氏)

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