街の文具店「カキモリ」/蔵前・鳥越、つくり手の顔が見える街(1)

2014年 10月 27日 08:00 Category : Design

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伝統的なものづくりの街としての背景を持ち、かつては国技館があった、下町風情の残る街、蔵前と鳥越。ものづくりや暮らしをテーマにしたショップやアトリエ、人が集うことのできるカフェが点在し、昔ながらのつくり手の顔がみえる街。暮らしが豊かに楽しくなる蔵前・鳥越の注目ショップを紹介する。

#01.「カキモリ」。書くことの楽しさを伝える街の文具店
書くことにまつわる、ものたちの背景が伝わる文具店「カキモリ」は、店内にストックされた数十種以上の紙のなかから好きなものを選び、その場でつくってもらうことができるオリジナルのリング綴じのノートや、セレクトされた文具が人気の、書くことをコンセプトとした文具店だ。


店内で一点一点手づくりされるオリジナルのリング綴じのノートは、カキモリの中心的なアイテム。革、リネン、厚紙などの素材の表紙と裏表紙、中紙やパーツをイメージにあわせてひとつひとつ自分で選ぶシステム。中紙は無地、罫線やマス目入り、万年筆やボールペン、えんぴつなど、普段使っている筆記具に合わせて書きやすいものを選ぶのがおすすめ。実際に店内に並ぶ万年筆などの筆記具で、書き味を試すこともできる。

紙だけでなく、ノートの留め具となる、ゴムや、封かん、ボタンなどのパーツ、本を綴じるリングやその位置までもが、さまざまな色や素材の中から自由にセレクトすることができる。


製本はエプロン姿のカキモリのスタッフがショップ内に併設された工房で行なってくれる。紙の厚さに合わせて手づくりしたガイドに合わせ、表紙にハトメを打ちつけ、ハンドプレスで留め具を取りつける。世界でたったひとつのオリジナルノートが目の前で仕立てられていくのをみることができる。

ノートをリングで綴じるリング製本機はレトロなかたちをしたアメリカ製。店主の広瀬さんが展示会で出会った、カキモリのインスピレーションともなった、この店の顔ともなるマシンだ。使い込まれて味がでた製本機でノートが家内制手工業よろしく手づくりされるさまは、いまでは見慣れた風景だが、お店がオープンしたばかりのころは、このような製本機を小売りのお店で使っているところはまだほとんどなかったという。

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