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日用品のデザイン「SyuRo」/蔵前・鳥越、つくり手の顔が見える街(2)

2014年 10月 27日 08:05 Category : Design

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伝統的なものづくりの街としての背景を持ち、かつては国技館があった、下町風情の残る街、蔵前と鳥越。ものづくりや暮らしをテーマにしたショップやアトリエ、人が集うことのできるカフェが点在し、昔ながらのつくり手の顔がみえる街。暮らしが豊かに楽しくなる蔵前・鳥越の注目ショップを紹介する。

#02.共感の輪を広げていく日用品のデザイン、「SyuRo」
日常にねざしたデザインと暮らしの道具を提案するデザイナーの宇南山加子さんが店主をつとめる、モノづくりのためのアトリエを併設したショップ「SyuRo」(シュロ)。昔ながらの日本家屋の土間のような空間が清々しい「SyuRo」の店内には、アノニマスなものの良さを備えた日用品が並ぶ。それらは町工場が数多く残り、今もものづくりの伝統の残るこのエリア出身の宇南山さんならではの生産者とユーザーを繋ぐ、生活者の目線で選ばれ生み出されたものたちだ。


現代の暮らしに心地よい新しく生まれたものと、時を経て長く愛されてきたものがうまく溶け合うシュロの空間。扱うもののほぼ6割は、デザイン会社でもあるシュロのオリジナルで、手触りや匂いなど五感に響くもの、日常使いをコンセプトに、誰かにプレゼントしたいもの、自分で使いたいと思ったものを基準に自社で企画している。オリジナルのほかには職人さんの技を使ってつくられる日用品や身近な人々がつくったものをセレクト。それらは日本的な美意識を背景にもった、引き算の美学から生まれた機能的でシンプルでありながら、色や形の派手さではなく日常を豊かにするアイテムたちだ。


なかでもシュロの定番アイテムであるブリキ缶は、この街の職人さんが昔ながらの技術で手づくりする日用の道具。買いやすい価格でつくれて普段使いにちょうど良いブリキの素朴な質感が、今の感覚にもマッチするシュロが生み出した優れた日用のアイテムのひとつだろう。

大小、使い勝手のよい大きさを揃えた丸缶は、お茶やコーヒー豆など食品を保存する容器として、角形のブリキ角缶は道具入れにもちょうどよい大きさ。昔ながらの素朴な質感でありながら、オブジェやアートのようなものとしての存在感があり、使いこむうちに素材が育っていく感覚も味わうことができる。

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