伊東豊雄展、9年にわたる「台中メトロポリタンオペラハウス」建築の軌跡

2014年 12月 12日 08:20 Category : Design

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ただいま建築中の世界的な建物。こう聞くと、誰もがアレを思い浮かべるであろう。スペインはバルセロナにある、アントニオ・ガウディの代表作「サグラダファミリア」。1882年に建設が始まり、完成予定は2026年。

ところで、この140年という月日には到底かなわないが、9年もの歳月をかけて現在ようやく完成しようとしている建物があるのをご存知だろうか。台中市内のビル街に威風堂々と佇む、「台中メトロポリタンオペラハウス」だ。2005年のコンペを皮切りに始まった壮大な建設工事が、今まさに最終局面を迎えようとしている。

「台中メトロホリタンオぺラハウス」現場ルーフカーテン(2013年12月) © 中村 絵

「現代社会の中で建築は、いかに早く、いかに明確なプロセスを通してつくられていくかを課せられています。しかし、このオペラハウスはまったく逆。いつこの建築が完成するか、最終的にどのようなものになるのかすら、僕自身もまだわかっていません。その曖昧な建築の進行過程を、みなさんにも見ていただきたいです」。そう話すのは、伊東豊雄氏。「台中メトロポリタンオペラハウス」のデザインを手がけた、世界を代表する日本の建築家だ。彼の提案したデザイン「白い洞窟」が起用され、ついに現実のものとして実現しつつある。

「台中メトロホリタンオヘラハウス」現場にて(台湾台中市、2014年6月11日撮影) © 安永ケンタウロス/parade inc.(amana group)

彼の名が一躍有名になったのは、1995年「せんだいメディアテーク」(宮城県仙台市、2001年)のコンペ。13本の樹状構造体のイメージであるチューブがフラットなスラブを貫入し、支持することで大空間をつくる挑戦的なデザインであった。その完成した建物は、今も国内外で高く評価されている。「台中メトロポリタンオペラハウス」のコンペではさらに複雑で豊かな秩序を内包する「エマージング・グリッド(生成するグリッド)」の概念を起用。それに基づいた空間を提案し、見事設計者として選ばれたのだ。

構造コンセプト 模型写真 © 伊東豊雄建築設計事務所

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