Interview:カルテルCEO クラウディオ・ルーティ氏&吉岡徳仁氏

2015年 1月 1日 08:00 Category : Design

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プラスチック成形の高度な技術で常に革新性をもったプロダクトを発表し続けるイタリアを代表する家具メーカー、カルテル。先ごろ、カルテルCEO クラウディオ・ルーティ氏が来日し、日本を代表するデザイナーの一人である吉岡徳仁氏がデザインを手がけた「スパークル」のプレゼンテーションなどを行なった。

そこでルーティ氏にカルテルのヒストリーとこれまでの取り組みについて、そして吉岡徳仁氏にはカルテルとのコラボレーションと製作秘話についてお話をうかがった。

カルテルCEO クラウディオ・ルーティ氏

‐カルテルの取り組みについて教えてください。
クラウディオ・ルーティ氏:65年前に生まれたブランドです。創業当初から変わっていないのが、つねに革新を目指している企業だということです。新しいことへの取り組みとしてまずひとつあるのが、これまでにない新しい素材にチャレンジしていくことです。それと時代のトップのデザイナーとコラボレーションすること。それは今も変わらず取り組み続けていることです。

私自身は1988年からカルテルのCEOになったのですが、そのときに大切にしていたのがカルテルのプロダクトのデザイン性の高さはもちろんなのですが、商業的にもきちんと成立することでした。その際に気をつけなければならないと考えていたのが、マテリアルの研究と、製品のクオリティを下げずに最高級のものをつくるということです。というのもプラスチック素材というものは、ともするとチープに見えてしまいますから。あとはカルテルの製品を見ていただいた方の感情をいかにゆさぶることができるのか、ということでした。

私自身は学生時代に経済学を学び、長い間ファッション業界でブランド戦略を考える仕事をしてきました。そこでは、ブランドの長期的なビジョンをいかにつくっていくかということと同時に、製品のデザインと質がとても重要であることを身をもって知りました。そのようなファッション業界での仕事を通じて、ファッションやデザインそのものに興味を持ちはじめたのです。カルテルでの経営に携わるようになってからも、単にマーケティングの側面だけではなく、カルテルの製品の製作と、どのデザイナーとコラボレーションをしていくというところから、私自身が関わることがとても重要だと考えています。

‐今のお話にもありましたが、カルテルはつねに時代の最先端の素材に取り組んでこられました。素材についてはいかがですか?

ルーティ氏:創立当初、カルテルというブランド自体が商業的なブランドでした。その行程は創業当初から極めて機械化されており、扱いやすい簡単な素材で一度にたくさんにつくることができるという観点からプラスチックという素材に取り組んでいました。ですが、私が88年にカルテルに関わるようになった一番最初のころに感じたのが、素材の使い方の粗雑さでした。私はそこを改善することから私の仕事に取り組みました。


そこで考えの根本にあったのが、今までのプラスチックの概念を変えていくものをつくらなければならないということです。それでそれまでのプラスチックがもっていたチープなイメージを変える素材使いや、新しい技術の研究に取り組みました。それを実現するにはトップデザイナーの方の助けがとても大きかったのです。近年ではデザイナーが考えるデザインにあった素材を開発するというところまで取り組んでいます。

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