Interview:エドワード・バーバー氏・ジャパンクリエイティブ

2015年 1月 2日 08:00 Category : Design

このエントリーをはてなブックマークに追加

海外のトップデザイナーと日本の伝統工芸、産業、先端技術という日本のものづくりとのコラボレーションプロジェクトであるジャパンクリエイティブ。そこでの成果は日本国内だけでなく、ミラノやパリ、フランクフルトなどの見本市でも発表されてきた。これまでも多くの世界的なデザイナーとのコラボレーションによるものづくりをしてきたが、2015年のストックホルム国際家具見本市で発表予定のプロジェクトがすでにいくつか進行中である。

今回は、2012年ロンドンオリンピックの聖火トーチのデザインを手掛け、一躍注目を集めたイギリスのデザイン・デュオ、バーバー オズガビーと長崎県の波佐見焼とのコラボレーションの途中経過をエドワード・オズガビー氏へのインタビュー形式でご紹介する。

ジャパンクリエイティブとしては焼物は以前に織部焼とのコラボはしているが、今回より多くの人に届けることのできる焼物をということで、歴史的に量産品の焼物を手がけてきた波佐見焼とのコラボレーションを依頼した経緯がある。またジャパンクリエイティブの特徴のひとつとして、日本側のものづくり翻訳人としてデザイナーとマニファクチャーを繋ぐ存在がものづくりを円滑に進めるためにサポートにつく。今回のバーバー オズガビーとのプロジェクトでは、プロダクトデザイナーの倉本仁氏がサポートする。

バーバー オズガビーのデザイン手法としては、大量のスケッチと模型を製作するという手を動かしたものづくりに特徴がある。そのデザインのスタンスは日本の伝統工芸の職人の姿勢にも重なる。

今回製品制作のリサーチのために来日した、バーバー オズガビーのエドワード・バーバー氏にジャパンクリエイティブのプロジェクトで計画中の波佐見焼プロジェクトについて、いち早く話をうかがうことができた。まずは波佐見でのリサーチで感じた、波佐見の伝統産業である焼物とのコラボによるこれからのものづくりの可能性について聞いた。

‐今回、ジャパンクリエイティブにおける波佐見との新しいプロジェクトのリサーチのために波佐見に行かれましたが、いかがでしたか?

エドワード・バーバー氏:実は昨日まで波佐見にいたんです。そのとき感じたのは、ひとつの町に焼物という産業のさまざまな分野が集まってものをつくっているのがとても印象に残りました。ヨーロッパにも昔はそのような町があちらこちらにあったのですが、今ではそのほとんどが巨大化してしまっていて、波佐見のように小さな町に昔ながらの古き良き分業制が今も息づいているのはとても珍しいと思います。

大城健作氏とエドワード・バーバー氏

‐波佐見の場合は町全体がひとつの工場のようになっていますね。

バーバー氏:そうです。それがとても興味深かったです。それと棚田がある景色や町自体がとても美しく、食べ物もとても美味しかったです。


‐入念なリサーチに基づいて生まれるバーバーさんの作品ですが、今回の取材にあたり、特に注目していたのはどのよう点でしょうか? また、ロンドンでイメージしてきたことと、実際に訪れてみて改めて納得したこと、あるいは異なることや違いはありましたか?

バーバー氏:これは私たちのやり方として共通しているのですが、今回波佐見に訪れるにあたり、ものづくりの哲学や技術などを含め、先入観をあまりもたないように気をつけました。ですがそれがどのようにつくられて、どのように流通しているのかを知らずに仕事をするのはクレバーだと思いません。そのことをきちんと知ってからデザインすることが大切だと思っています。

Related article

  • 「バーバーオズガビー」注目の最新作、サターン・スツール
    「バーバーオズガビー」注目の最新作、サターン・スツール
  • 東京デザイナーズウィーク2008 レポート(2)
    東京デザイナーズウィーク2008 レポート(2)
  • 「スワロフスキー×吉岡徳仁」 幻の作品が公開
    「スワロフスキー×吉岡徳仁」 幻の作品が公開
  • 吉岡徳仁ディレクション「セカンド・ネイチャー」展
    吉岡徳仁ディレクション「セカンド・ネイチャー」展
  • 春、新生活に買うべきミラーは?
    春、新生活に買うべきミラーは?
  • ±0がインテリアライフスタイル展にて新作発表
    ±0がインテリアライフスタイル展にて新作発表

Prev & Next

Ranking

  • 1
    iMacとMac miniがアップデート、69,800円から
  • 2
    近未来都市「マカオ」、その建築
  • 3
    ボルボ「V70 2.5T R-DESIGN」発売開始
  • 4
    1960年代の建築運動「メタボリズム」を一望、15日まで
  • 5
    ラグジュアリーな「三角コーン」って?
  • 6
    世界初公開のカチナ!「倉俣史朗とエットレ・ソットサス」
  • 7
    必見の「ウィリアム・エグルストン:パリ—京都」
  • 8
    東京デザイナーズウィークレポート
  • 9
    今週末見るべき映画「イエロー・ケーキ」
  • 10
    北欧の人々の豊かな暮らしのある風景。ホンマタカシ写真展「北欧建築とか。」

Excite ism :

このエントリーをはてなブックマークに追加