インタビュー:ニコラ・ニコロフ「ポスト・フォッシル」展より

2010年 6月 25日 22:00 Category : Design

このエントリーをはてなブックマークに追加

 東京・六本木の21_21 DESIGN SIGHTにて開催中の「ポスト・フォッシル:未来のデザイン発掘」展。かわいらしいけれども、圧倒されるくらい巨大なうさぎ「ザ・ホワイト(ジャック)ラビット」が、会場の一角で出迎えててくれる。近づいてよく見ると、うさぎを形成しているのは木製の家具だということに気づく。


 まるでマジックのように、古い物を使って新しい形と命を吹き込んでみせる作家のニコラ・ニコロフ氏(スタジオ・リ・クリエーション)に、話を聞いた。

−今回の展覧会に出品した作品について、発案から実際の製作までの期間、この素材を選んだ理由を教えてください。

 制作期間は1週間ほどですね。作品のコンセプトは、私のスタジオの名前にもなっている「リ・クリエイション」です。作品の素材は、古い椅子4脚とふたつのベビーベッドですが、これは単に「リサイクル」ということだけではありません。私はさまざまなピースを組み合わせながら、依頼者の個人的な感情、古い想い出を大切にしたいと思っているのです。

 それと、この「ザ・ホワイト(ジャック)ラビット」には、「アリス・イン・ワンダーランド」に登場するいたずら好きな白うさぎのイメージも重ね合わせています。


−21世紀に入って10年が経とうとしています。今後、デザイナー、アーティスト、クリエイターが担うべきこととはどんなことだと思いますか?

 この質問には、僕にとって非常に大切な3つの言葉でお答えしたいと思います。「awareness(知ること)」「respect(敬意を払うこと)」「responsibility(責任)」です。僕からのメッセージとしては、すべてのオブジェクトについて、どういう素材、どういう過程で作られてきたものなのかを知る必要があると考えています。「ポスト・フォッシル」展はこの3つの点を完璧に満たしていて、まるでパラダイスのようです(笑)。創作活動は、すべてこの3点と密接につながっていると思います。

Related article

  • ミラノサローネ2010「ロッサーナ・オルランディ」
    ミラノサローネ2010「ロッサーナ・オルランディ」
  • インタビュー:吉岡徳仁、かたちを持たない椅子「Memory」
    インタビュー:吉岡徳仁、かたちを持たない椅子「Memory」
  • フォトギャラリー:「THE DWELLING LAB」
    フォトギャラリー:「THE DWELLING LAB」
  • シボネ青山でピート・ヘイン・イーク展
    シボネ青山でピート・ヘイン・イーク展
  • カーゴバイクで、ひと味違った“愛車生活”
    カーゴバイクで、ひと味違った“愛車生活”
  • 太宰府天満宮、「神さまはどこ?酒井咲帆 前田景写真展」が開催中
    太宰府天満宮、「神さまはどこ?酒井咲帆 前田景写真展」が開催中

Prev & Next

Ranking

  • 1
    食のセレクトマーケット「FUKUSHIMAYA TASTING MARKET」
  • 2
    パリで苦闘した明治・大正画家たちの展覧会、第一部が好評のうちに終了
  • 3
    渋谷に本の拠点、SHIBUYA PUBLISHING BOOK SELLERS
  • 4
    伊勢丹新宿店でHIROSHI TSUBOUCHIのパターンオーダー会
  • 5
    Volkswagen|移動のクオリティを示す、“Lounge”という新しい記号
  • 6
    仏現代アートの鬼才、ファブリス・イベール
  • 7
    キヤノン、「ミラノサローネ」出展の映像作品エキシビション
  • 8
    ジャズ名盤講座第1回「ブルーノート~1500番台編」
  • 9
    パリの素敵な生活雑貨—メゾン・エ・オブジェ2013秋から
  • 10
    ジャン・コクトーの自邸公開、カルティエを愛した詩人

Excite ism :

このエントリーをはてなブックマークに追加