「ものすごい空洞を発見する」デザインタイドトーキョーの会場

2010年 10月 29日 02:00 Category : Design

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 天井高7m近いホールを埋め尽くすのは、白く着色された無数の鉄板。それがほぼ等間隔で並び、見る角度によってさまざまな表情をみせる。波状に加工された鉄の板は、二枚が対になり、支えあうことで自立している。その支え合いながら自重によりたわんでいるものが、奥行き40m、高さ7mのホールにひたすら続いている風景。



 適正なたわみ幅と強度を担保するために、鉄板を折り曲げ加工している。鉄板の厚みや大きさも、最適な「たわみ」を現象化させるために幾通りかをスタディした。構造は構造家の大野ジャパンが担当した。列柱のマテリアルとしてコンクリートも考えたというが、リサイクルが難しいという点で断念した。会場構成につかわれた膨大の数の鉄板は、会期終了後回収し、リサイクルされることまで考えてデザインしたという。


 中村竜治氏に、今回の会場構成のプランについて話を聞いた。

東京ミッドタウン・ホールの空間を何も手を付けずそのまま使っているのですが、そのなにもない場所にインテリアをつくって、一時だけ違う世界をつくるというより、この空間の奥行きとか高さとかを質感を、そこに鉄板が置かれることによって実感できるようにしています。最初に思ったのが、ミッドタウン自体が高層建築、高密度で、いたるところが使い尽くされている感じがしました。ですが、初めてこの場所にきた時に感じたのは、何もなくて、とても気持ちが良いということです。会場を訪れる人が、その密度のあるなかを通って、ものすごい空洞を発見する。そういう体験をしてもらえればいいなと思います。

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