あたらしい「ライカM」について。ライカカメラAG社ステファン・ダニエル氏インタビュー

2012年 11月 27日 12:00 Category : Digital

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 ライブビューと動画撮影機能を搭載し、ライカカメラ社が満を持して発表した「ライカM」は、これまでのライカM型カメラの伝統を受け継ぎつつも、革新に満ちたライカMカメラであった。今回はドイツ・ソルムスに本拠地をかまえるライカAG社のプロダクト・マネジメント・ディレクターであるステファン・ダニエル氏に、この注目すべきライカMについてお話をうかがった。

-まずはライカMの名称について教えてください。今回発表されたライカMには、ジェネーレションの数字がなくなってシンプルなライカMという名称になりましたが、なぜでしょうか?

 メルセデス・ベンツやアウディ、BMWも名称ではなくタイプナンバーを分けることで同じ名前を継承していますよね。ライカMでもそのようなことができないかと考えました。フィルムの時代には例えばライカM6は18年間製造し、その後継機のライカM7は現在も継続しています。ですが、その後はじめてのデジタルM型カメラのライカM8からはじまって、ライカM8.2、ライカM9、ライカM9-Pと展開してきましたが、デジタルになるとデジタルカメラの宿命としてどうしてもライフサイクルが短くなります。そのような状況で、M10、M11、M12とつづけていく意味があるのか。

 それはブランドとしてどうなのかと思ったことがひとつあります。それともうひとつは、そのような状況のなかで番号を更新していくことによって型落ち感が生じることもいなめません。そういうことではなく、同じライカMとしてユーザーの皆様に長く愛用していただきたいと考えて今回からMの名称で統一していくことにしました。

-そういった意味では、短命化していく工業製品のライフサイクルに対するライカ社なりの回答という意味合いもあるのでしょうか?

 まさにそうですね。

-先ほど拝見して、ライカMは現代的なハイスペックさと、ライカM型らしいトラディショナルさを兼ね備えたハイブリッドなカメラだと思ったのですが、ライカMがこれまでのライカのM型カメラと違う点を教えてください。

 まずライカMには、ライブビューとムービーが搭載されました。それだけではなく、ライカM9に備わっていた機能をそのまま残しています。ですので、レンジファインダーカメラとしてライカM9とまったく同じような使い方をすることもできます。そこはライカM型の新機種として非常に大きなポイントだと思います。今までライカMシステムを使っていただいていたユーザーの方にも従来通りの使い方ができながら、現代的なスペックとして、ムービーやライブビューなどの機能も使いたいというユーザーの方にもその機能を使っていただく、ということが重要だと考えていました。

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