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Interview:モエ・エ・シャンドン醸造最高責任者「ブノワ・ゴエズ」

2011年 11月 11日 00:00 Category : Fashion

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 モエ・エ・シャンドンの注目の逆転リリース「グラン ヴィンテージ 2002」を、ユニークなアプローチで体験する「グルミング」のワークショップが日本で初めて開催された。開催にあたり来日したモエ・エ・シャンドンの醸造最高責任者ブノワ・ゴエズ氏に、その希少な7年熟成が実現した類い稀なヴィンテージと「グルミング」について聞いた。

―今話題の「グラン ヴィンテージ 2002」は、第一印象として、口に含んだ瞬間に感じるクリーミーさが特に印象的です。温度が上がってもそのクリーミーさがより際立って来る感じにも驚かされますね。

 そうなのです。このクリーミーさは「グラン ヴィンテージ 2002」の主たるキャラクターのひとつです。実際に、低い温度だともっと酸味が立ちますが、温度が少し上がることでこのクリーミーさはさらに際立ちます。本来このグランヴィンテージが持っている芳醇さが(温度の上昇に伴って)開くため、より際立ってくるのです。もちろん、明解さやフレッシュさを求める「アンペリアル」なら6℃から8℃の低めの温度を推奨しますが、複雑さや熟成感、口の中に広がるアロマや芳醇さを求める「グランヴィンテージ」の場合は、10℃から12℃の少し高めの温度の方がその魅力を存分にお楽しみいただけるかと思います。

―1930年以来の“逆転リリース”、つまり70年以上も実現しなかった大変希少なヴィンテージということになりますが、稀に無い「7年熟成」に踏み切らせた要素は具体的にどんなポイントだったのでしょうか?

 モエ・エ・シャンドンでは通常、〈ヴィンテージ〉における伝統的な熟成期間は5年間ですが、私が〈ヴィンテージ〉の責任を負うようになった2005年以降は「もう少し複雑さを増したい」という意図から熟成期間を長くとっています。ただし、2002年の逆転リリースは期せずして起こったことでした。もともとは順番どおり2003年の前にリリースを考えていたのですが、実際には2002年の熟成が想像を超えてとても緩やかだったのです。つまり、このタイミングでは「このワインがもたらすことができる並外れた複雑味や熟成感がまだ出し切れていない」と確信させるほどの長熟性のポテンシャルを秘めていることに気づいたのです。

 一方で、2003年がシャンパーニュ地方だけではなく、ヨーロッパ全体が記録的な熱波に襲われた非常に暑い夏だったことから、この年のぶどうの成熟度は素晴らしく、酸味も控え目で既に飲み頃を迎えていました。そのように互いの条件が噛み合ったことにも必然性を感じ、2003年を2002年のリリースよりも早く世に送り出したのです。そのおかげもあって「グラン ヴィンテージ 2002」は存分に味を構築するための時間を得ることができました。私の役目は、ワインが今何を求めているかその声に耳を傾け、必要なものを必要な時に与えること。「7年熟成」もワイン自身の声に耳を傾けたまでです。

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