手縫い靴の魅力を知るエントリーモデル

2013年 11月 27日 17:00 Category : Fashion

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手製靴が注目されるようになって久しいが、手でつくることが目的になってしまってはこの機運は遅かれ早かれ萎んでしまうだろう。プライオリティを明確にすることこそが昔ながらのモノづくりを再生する道筋であり、控えめな価格設定で手縫いの魅力が味わえる九分仕立てというのは、なかなかよくできた生産態勢なのだ。

手の届く手製靴を企て、聡い業界人が目をつけたのが中国である。しかし彼の地に手製靴の文化はなきに等しかった。90年代に手に入れた一足はお世辞にも褒められた出来映えではなかったが、地道な指導を続けたおかげで、かなりのレベルにまで達している。

この秋、ショップ・オリジナルの目玉としてシップスが据えたのが、まさにこの、中国の職人がつくり上げた九分仕立てだった。舌を巻いたのは、“総力を挙げた”という形容がぴったりな脇固めだ。

アッパーにはイタリアのイルチア、イギリスのチャールズ・F・ステッド、ドイツのカールフロイデンベルグが揃う。革好きなら垂涎のラインナップ。

その靴は「シップス マスター クラフテッド フットウェア」と名付けられた。自信のほどがうかがえるネーミングだ。ジェントルマンのワードローブに欠かせない全5型をラインナップ。チャッカブーツ¥36,750、その他¥33,600

見逃せないのがフォルムである。土踏まずを絞り込み、踵を小振りに仕上げた日本人にフィットする構造もさることながら、圧巻は靴種によって木型を変えているところ。フォーマルなキャップトウなどには、ブリティッシュテーラーリングと相性の良いラウンドトウを採用しつつ、カントリー色が強いプレーントウにはあえてスクエアトウで洗練を加える。そのさじ加減は絶妙だ。

セレクトショップの雄、シップスならではの最高峰素材とモダンな顔つきで仕上げた九分仕立て。目の肥えたユーザーも唸る一足だ。


問い合わせ:シップス銀座店
tel: 03-3564-5547

取材/竹川圭

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