セイコーから時ラグジュアリー・クロノグラフが誕生

2007年 10月 30日 19:30 Category : Fashion

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 機械式クロノグラフウォッチのストップウォッチ機能。今ではその価値は、実用性よりも贅沢さにあると言っていいだろう。ごく一部のプロフェッショナル用クロノグラフを除けは、実際に活用されることはまずない。

 だが、機械式クロノグラフには、機械らしい味わいと、時間を自分の手で操っているというアナログな喜びがある。時刻合わせ以外に操作のチャンスがない普通の腕時計と違い、操作する喜びがあるのだ。

 セイコーがこの11月に立ち上げるまったく新しいスポーツウォッチブランド「iZUL(イズル)」の第1弾商品となるクロノグラフは、この「操作する喜び」を、最新技術にセイコー独自の伝統を融合させることで徹底的に追求した画期的なものとなった。


【セイコー iZUL クロノグラフ フラッグシップモデル】
自動巻き、チタニウムケース、89万2500円、11月上旬発売予定
 ムーブメントには、機械式の基本メカニズムを持ちながらクォーツの精度を実現した、セイコー独自のスプリングドライブのクロノグラフタイプ。クロノグラフ針にはスムーズで正確な運針のために、超軽量なチタニウム素材を採用。

 さらに、1964年の東京オリンピックのために開発された計測スタンバイ状態からのスムーズな計測を可能にする「レディ/スタートモード」や針の位置を正確に制御するカム機構、1969年に世界に先駆けて開発した垂直クラッチ機構なども組み込まれている。


▲東京オリンピックでの公式計時担当は、セイコーが世界的に認知される大きなきっかけとなった。その際に活躍したストップウォッチのデザインが、このフラッグシップモデルにはそのまま採り入れられている。

 今回2機種3モデルが発売されるが、特にユニークなのは、文字盤を180度くるりと回転させることで「通常モード」と「計測モード」の切替ができるレザーストラップタイプのフラッグシップモデル。12時位置にSEIKOロゴが正立する通常モードでは、文字盤はフラットで、クロノボタンとリュウズは6時位置に、またクロノグラフの針や積算計は文字盤下側に逆さまに位置して目立たなくなり、通常の腕時計と変わらない時刻の読み取りやすさ。

 だが、ケースを180度回転させると、クロノグラフ針と積算計が真正面に、しかもオーナーの前にせり上がり、さらにクロノグラフのスタート&ストップボタンが11時、リセットボタンが1時位置に、またリュウズは12時位置となる。この異例とも思えるボタン配置は、人間工学的に最も操作しやすい位置を検討した結果だという。

 実際に操作してみると、まさにその通り。計測モードでは腕時計というよりも、単体のストップウォッチと変わらぬ操作感が実現されている。

 白を基調にした文字盤全体の基本デザイン、クロノ関連の針やインデックスをブルーに時刻関連の針やインデックスを黒にというカラーリングも、東京オリンピックで使われた競技用ストップウォッチを踏襲した歴史的な意味のある意匠。


▲スプリングドライブ・クロノグラフムーブメントをケース裏から愛でるのもこの腕時計の楽しみのひとつ(フラッグシップモデル)。日出るにちなみ、ローターにはスイスでは「サンレイ」と呼ばれる放射状の仕上げが施されている。


▲計測モードになると文字盤が手前にせり上がる秘密は、リュウズのある側が盛り上がったこの回転式ケースのフォルムにある(フラッグシップモデル)。


▲こちらはブレスレットタイプの標準モデル。プッシュボタンが最初から11時、1時位置にある。モードを変える仕掛けこそないが、ストップウォッチ機能の使いやすさは、フラッグシップモデルと変わらない。価格は73万5000円。11月上旬発売予定。

 ストップウォッチ機能という、クロノグラフの持つ贅沢な楽しみを真面目に追求したこの腕時計の「iZUL」というネーミングには、「日出る国=日本ならではの製品を作りたい」という開発陣の思いが込められている。日本ならではのラクジュアリーなクロノグラフが、ここに誕生した。

お問い合わせ:セイコーウォッチお客様相談窓口 tel.0120-612-911

取材/渋谷康人

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