新たな可能性への挑戦。シャネル2013-14年秋冬オートクチュールコレクション

2013年 9月 6日 11:00 Category : Garbo

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オートクチュールを語るとき「モードの実験室」という言葉がよく使われる。類稀なる技術を駆使し、気の遠くなるような手間と時間をかけて創り出される作品には、不可能という言葉はないと思わせるほどの計り知れない素晴らしさがあるからだろう。

だが、忘れてはならないのは今を生きる女性に向けたリアリティーだ。そこに時代に合わせたラグジュアリーの本質が存在するからこそ、心を奪うほどの新鮮な驚きが生まれるのだと思う。伝統と革新の共存が醸し出す新しいオートクチュールの創造。シャネルは常に未来を見据えた新たな可能性に挑戦し続けている。

そんなブランドの精神を象徴するように、今シーズンは古い世界から新しい世界への変遷を表現して見せた。「過去と未来の間のような雰囲気」と話すカール ラガーフェルドが演出した会場は、廃墟のような古い劇場の客席と未来のメガポリスを創造したステージ。
白と黒を基調にした繊細なカラーパレット。幅広のベルトや3層のレイヤード、曲線と直線のコントラストで見せるグラフィカルなシルエット。視覚の遊びを盛り込んだ透明感のある素材や伝統的なツイードへのさらなる挑戦。そして3D効果を引き出した芸術的な技。コレクションには優美さと力強さが見事に共鳴している。

「ルサージュ」によるベージュと黒の“ツイードリュバン”のコート。柔らかいオーガニック素材を使用した注目のツイードは、しなやかな肌触りとカーディガンのような軽さが味わえる。合わせているのはシルクチュールにゴールド、ブラック、ベージュのシークインを前面に刺繍したミニドレス。600時間をかけて仕上げられた。幅広ベルトもポイント。


ラメ入りウールの構築的でシャープなジャケット。ロングでタイトな袖にはひじの部分に3つのダーツが入っているため、快適な着心地が楽しめる。襟のラペルを両サイドに移動させたような、メンズライクなショルダーも特徴的。同素材のショートスカートにはスエードのスカートを重ね、軽いストッキングシューズを組み合わせている。

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