ツイードという、未来のスタンダードデザインの変遷/シャネルとツイード、その世界(3)

2014年 5月 7日 09:58 Category : Garbo

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マドモアゼル シャネルと、英国紳士ウェストミンスター公爵との出会いは、モードの歴史を変えていき、その運命的な出会いは、やがて女性たちの新しい時代をつくっていった。シャネルが提案するファッションは、女性が活躍する時代のキーワードにさえなった。その中から、マドモアゼルの愛したツイードに注目して紹介する。

#03.ツイードという、未来のスタンダードデザインの変遷

スコットランド生まれのツイードは、フランスのクチュリエ、シャネルによってさまざまな変化を遂げてきた。ふんわり軽やかな風合い、心ときめく色とりどりのカラー、時代によって進化してきたツイードの移り変わりを追ってみよう。

マドモアゼルは自らのコレクションでツイードを発表した。しなやかでふんわりとした風合いを持つこの素材を、なるべく洗い過ぎずにしなやかさを保つことにこだわった。発表された後、アメリカ版VOGUEには、シャネルのブラウンのツイードドレスを着たアイナ クレアの写真が掲載されている。

©Condé Nast

1930年代にはフランス生まれのツイードを手がけるように。これまでツイードといえば英国製造が常識だったが、マドモアゼルはフランス北部の織物業者とともにオリジナル素材を手がけるようになった。軽さと丈夫さを併せ持つ素材をつくり出すため、ウールに化学繊維を組み合わせるという大胆な試みにもチャレンジ。また不揃いな糸も取り入れることで、表情に変化をもたらした。ウール、シルク、コットン、セロファンを組み合わせた織物は、シャネルのツイードのエレガントな美しさを生み出した。

そしてシャネルらしいツイードを語るうえで欠かせないのが、ブレードと呼ばれる縁飾り。1950年代、ブレードをあしらったツイードのスーツは、新しい女性のスタイルを生み出した。それはごくシンプルな工夫だけれども、半世紀を過ぎた今も変わらずにツイードジャケットのスタンダードな装飾として世界中で使われている。

1962年のマドモアゼル/Photo Douglas Kirkland

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