五感で楽しむ「新しい京都」、花見小路の大人の遊び場「津田楼」

2014年 5月 16日 08:00 Category : Garbo

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紅殻格子の町家が立ち並ぶ祇園のメイン通り、花見小路。だらりの帯に、おこぼ姿の舞妓さんが、日夜行き交うこの優美な道の一角に「津田楼」はある。店先には、ひときわ目を引く「なまず」と「うなぎ」がモチーフの、萌葱色の暖簾。そのとなりには、花街・祗園甲部のシンボル、八つの「つなぎ団子」の紋章が入ったちょうちんが掲げられている。夜になると、紅い灯りがともされ、見る者を幻想的な世界へと誘う。


「津田楼」は、幕末より長い歴史を持つ、由緒ある元・お茶屋。創業当時は四条川端にその店をかまえ、大正初期に現在の花見小路に移転した。4年ほど前に改装し、現在は、「五感で感じる文化」をコンセプトに、レストラン・バー、文化サロン、古美術ショップを兼ねた「大人の遊び場」として営まれている。地元の方のみならず、今や、観光客からも秘かに人気を博している話題のスポットだ。

しかし、「元」がつくとはいえ、お茶屋さんというと、「一見さんお断り」の文字が頭に浮かぶ。敷居が高く、どこか現実離れした、遠い世界をイメージする方がいるかもしれないが、決してそんなことはない。先のとおり「津田楼」では、レストラン・バー、文化サロン、古美術ショップ、これら3つを堪能できるが、いずれも、ふらりと立ち寄れるフランクな空間である。それぞれの魅力について、詳しくご紹介していこう。

#.レストラン・バーで、「食べる」「呑む」「くつろぐ」

「あれ?これって、もしかして、中庭まで突き抜けてる?」そう錯覚してしまうほど、長いカウンターテーブルは、ケヤキの一枚板。その半分は、畳ばりの掘りごたつ式、もう半分は、床上のテーブル式というユニークなスタイル。元々、それぞれお部屋と土間だったところをひとつの空間に仕立てたのだそうだ。


座椅子に座るもよし、チェアに座るもよし。兎にも角にも、いったんこの空間に足を踏み入れたら、時間の流れがゆったりと変わっていくのを肌で感じずにはいられない。和風なようで洋風な、それでいて、カテゴライズするにはあまりにも珍しいデザインの照明は、東京の指物師(さしものし)によるワン&オンリーの作品。

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