日本の心と美、陶器ブランド「美命」の世界

2014年 7月 11日 08:00 Category : Garbo

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「美しい命」と書いて「みこと」と読む。今、女性たちの間で密やかな人気を得ている「美命」は、牡丹、菊、松竹梅、月などの吉祥文を代表的モチーフに、日本の“心”と“美”を独自の手法で表現する注目の陶器ブランドだ。


「食べ物は私たちの命の源、それを盛りつける器は命の入れ物」とプロデューサー兼デザイナーの佐々木明美氏は言う。「かつて日本人は、器をはじめ、日々使う一つひとつの道具や着物に、願いや祈りを込めていました。同じように、美命の器にも、願いや祈りが込められています」。

まだ二十歳そこらだというのに、「気づけば、和食器ばかりを集めていたんですね」と明美氏。長年、編集者として雑誌や書籍づくりに携わるかたわら、栃木県の益子市など、休日は陶器市や陶器ショップ巡り三昧。自分好みの器探しに夢中だったという。ところが、ある時を境に、欲しいと思える器に出会えることがなくなった。


「例えば、器の本を作る企画があるとします。編集者の立場としては、写真はこの人、デザインはこの人、ライティングはこの人というように、一冊を形にするためのベストチームに思いを張り巡らせます。つまり、本づくりというのは、ひとつのゴールに向かって、それぞれのエキスパートが分業体制で担当するわけです」。

編集者時代の経験にヒントを得たのだ。それぞれに感性の合う作り手たちとタッグを組めば、同じ手法で、器をつくることができると知った。これがきっかけとなり、「私にもできるかも。欲しいと思う器がないなら、自分で作ってしまおう!」と自身のブランド「美命」を立ち上げた。

現在、デザインやコンセプトを立案するのは明美氏。それらを元に、「こんな形の器(生地)を作って欲しい」と窯元に、上絵は「こんな意味を持つ絵を描いて欲しい」と絵師に依頼する形で、美命の器は作られている。多くの場合、作家自身が担う作業を適任者に任せることで、明美氏はそれぞれの作品において描いたイメージをより的確に具現化し、しいてはブランド全体の世界観を明確に打ち出すことに力を注ぎ込むことができているという。

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