今週末見るべき映画「グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札」

2014年 10月 17日 08:00 Category : Garbo

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かつて、グレース・ケリーの「喝采」や「裏窓」を見たとき、アメリカには、なんて綺麗な女優さんがいるのかと、驚いたものだった。グレース・ケリーが出ているだけで、うっとりとして、スクリーンを見つめていたものだ。やがて、「上流社会」が最後の映画となり、モナコのレーニエ3世に嫁ぐために、ハリウッドを去る。どちらが幸せかどうかは分からないが、もしハリウッドで女優を続けていたら、アメリカの映画の歴史がまた異なるものになっていたことと思う。

映画「グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札」(ギャガ配給)は、グレース・ケリーがモナコに嫁いだ後、公妃の立場として、フランスからの課税に対抗、モナコの国難を救おうとした実話に基づく。グレース・ケリーに扮するのはニコール・キッドマンである。芝居も達者だが、演じる人物そっくりに変身する。もちろん特殊メークと思うが、アカデミー賞の主演女優賞を受けた「めぐりあう時間たち」では、扮した作家のヴァージニア・ウルフにそっくりだった。

いやいや、グレース・ケリーが出ているのではないかと思うほど、ニコール・キッドマンは、グレース・ケリーによく似ている。不自然さは皆無。映画には、実在した著名人が多数、登場する。レーニエ3世にティム・ロス、マリア・カラスにパス・ベガ、アリストテレス・オナシスにロバート・リンゼイ、シャルル・ド・ゴールにアンドレ・ペンヴルン、アルフレッド・ヒッチコックにロバート・アシュトン=グリフィス。いずれも、そっくりというほどではないが、その雰囲気が実にうまく出ているのである。キャスティングの妙だろう。

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