布が変われば部屋が変わる。アルフレックスにてRINN+Fabric展開催

2012年 10月 15日 08:00 Category : Interior

このエントリーをはてなブックマークに追加

 家具は一生ものとは言うが、家具も季節ごとに衣替えができたら……。ファブリックと家具の新しい可能性について考える展覧会〈RINN+Fabric RINN Chairと5組のクリエイター展〉が、11月1日(木)~6(火)、アルフレックスショップ東京にて開催される。昨年発売され、チェアとしては異例の大ヒット商品となったアルフレックスのRINN<リン> 。座面のファブリックが交換可能なカバーリングチェアである特徴を生かし、5組のクリエイター(安東陽子氏、spoken words project、太公良氏、ミナ ペルホネン、ミヤケマイ氏)がそれぞれオリジナルのシートカバーを提案する。

 この展覧会を企画したのは、RINNのデザインを担当した家具デザイナーの藤森泰司氏だ。

RINN(カクハン)

 まずは、RINNの特徴をおさらいしよう。これまでのアルフレックスは、いわゆる大御所デザイナーがデザインをする高級品というイメージであった。新たな年齢層へのアプローチをしたいという狙いのあったアルフレックスは、ブランドの歴史や背景を理解し、新しい提案ができるデザイナーをと藤森氏に白羽の矢を立てた。

 藤森氏はアルフレックスの新しい顔となるチェアに「シームレス」というコンセプトを提案した。成形合板の技術を用い、背から後ろ脚にかけてのパーツと背からひじ掛けを通って前脚までの部材、そして後ろ足から座枠を通って前脚にかける門型の部材、3つの部材を三方向から一気に成形して作り上げる。これは、アルフレックスの高い成形技術があったからこそできた椅子だと藤森氏は語る。また、カバーリングができるというのもRINNの魅力のひとつだ。最初何も知らずに座った私は、このチェアがカバーリング可能だということに気付かなかった。その快適さの秘密はカバー下のすべり止め加工にあった。

 高い技術力を結集し、ここまでディテールに凝っているのに5万円台というリーズナブルさ。アルフレックスにとっても新たな挑戦であったRINNは、その軽やかさと美しいラインで見事に時代のニーズに合い、これまでにないヒットを勝ち得た。

「おかげさまでRINNは多くの方に利用していただいています。ご家庭はもちろんですが、オフィスや施設などでも使っていただいています。発売から1年が経過して、継続的に皆さんにRINNの良さを知ってもらいたいと思い、本展を企画しました」と藤森氏。

 藤森氏は、RINNの魅力のひとつであるカバーリングできる「ファブリック」に目を付けた。そして、気になっていた5組のクリエイターにオリジナルのファブリックを依頼したのだ。クリエイターの選定基準について藤森氏に尋ねると、「今回お願いした人たちは、みなさん古くから知っていて自分が大好きなデザイナーやアーティストです。その中でもクリエイターを選ぶ際に気にしたのは、彼らの活動の中でファブリックを使った作品やプロダクトを作っている方だということ、そして同じジャンルに偏らないこと。ファブリックに造詣は深いけれども、インテリア、ファッション、グラフィック、アート、それぞれの分野の方をと意識しました」

 RINNのファブリックを手がけるのは、安東陽子氏、spoken words project、太公良氏、ミナ ペルホネン、ミヤケマイ氏、の5組だ。でき上がったばかりだというファブリックをちらりとご紹介しよう。

spoken words project
Photo: Chiyoe Sugita

Related article

  • コンパクト・ラグジュアリーなキッチン&バス、INAX新作
    コンパクト・ラグジュアリーなキッチン&バス、INAX新作
  • 森田恭通デザインのオーデマ ピゲ
    森田恭通デザインのオーデマ ピゲ
  • デザインタッチ2008レポート、注目はオークション
    デザインタッチ2008レポート、注目はオークション
  • 「ババグーリ」の新作小物は早くも夏の香り
    「ババグーリ」の新作小物は早くも夏の香り
  • モレスキン「ヴォラン ノートブック」シリーズに新色
    モレスキン「ヴォラン ノートブック」シリーズに新色
  • 素のままが美しい-メトロクスでアンジェロ・マンジャロッティの家具が復刻
    素のままが美しい-メトロクスでアンジェロ・マンジャロッティの家具が復刻

Prev & Next

Ranking

  • 1
    東京ミッドタウンに「ガリバーテーブル」出現
  • 2
    ミラノサローネとは一体何なのか?━世界最大のデザインイベント
  • 3
    グエナエル・ニコラ「SPARKS」 SWAROVSKI CRYSTAL PALACE
  • 4
    アクシスギャラリーで「三保谷硝子店—101年の試作展」開催中
  • 5
    フォトギャラリー:吉岡徳仁デザインのKartell「Ami Ami」
  • 6
    日本初披露、フェラーリ初のハイブリッド・スーパーカー「ラ フェラーリ」
  • 7
    新しいVWザ・ビートルのシンプルネスとは? デザイナーインタビュー
  • 8
    フォトギャラリー:「TENORI-ON(テノリオン)」
  • 9
    #謎4|パーク ハイアット 東京、その謎
  • 10
    暮らしのための道具がある風景「鍋の道具展」

Excite ism :

このエントリーをはてなブックマークに追加