日本初デザイン・オークションにヴィンテージ家具続々

2008年 4月 12日 16:00 Category : Interior

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 昨年、11月に日本初となる、デザイン・オークション「コネクトオークション」が立ち上がった。オークションの主旨としては、アート同様にデザインという言葉が注目を集めている昨今だが、市場価格としてのデザインアイテムが正当に評価されていないのではないか、という疑問のもと、日本におけるデザインの評価を世界基準に押し上げようというもの。そして、価値向上を目指すとともに、大量生産の見直しやデザイン業界全体の活性化なども視野に入れているという。

 ここで競り落とされるのは、国内外から集められたヴィンテージアイテムである。4月5日に行われた第二回のオークションで出品された品々をいくつか紹介しよう。

 日本を代表するインテリアデザイナー・倉俣史朗の代表作「How High the Moon」。1986年に発表された、エキスパンデッド・メタルという金網の一種を用いたシリーズだ。


 金属板に切れ目を入れて引き延ばす(expanded)ことで、この編み目模様ができる。倉俣はジャズの愛好家としても知られ、作品の名前にジャズナンバーのタイトルがよく使われている。この椅子も然り。エラ・フィッツジェラルドが軽快に、しかし力強く歌い上げるスキャットは、軽やかな浮遊感を持つ椅子の佇まいと通ずるものがあったのだろうか。

 コム デ ギャルソンの川久保玲が手がけたチェア「No.28」(1990)。ファッションブランドとして名高いコム デ ギャルソンだが、80年代には家具も手がけていたのだ。83年から90年代の初頭まで、全部で28種類のラインナップが確認されている。

 このチェアはブナ材のフレームに真ちゅうの座面と背面を組み合わせたもの。大量生産のプロダクトが溢れる中で、合理主義や機能主義を目指すモダンデザインへのアンチテーゼの主張が込められている。そして現在、オークションや美術館等で世界から注目が高まりつつある。このチェアは30万円からスタートし、80万円で落札された。

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