プロダクトデザインとしての「黒いトイレ」

2008年 4月 15日 15:47 Category : Interior

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 キッチンがリビングに向かって開かれていくのと同時に、バスルームやトイレは、よりプライベートな場所として、空間のクオリティが求められるようになった。2000年代に入り、タンクを背負わないタンクレストイレが各社から登場し、スツールのようなコンパクトなトイレが水回り空間を大きく変えて来た。トイレ空間の革命とも言われた製品だった。

 その次には何がくるのか。その答えがついにINAXから発表になった。それがプロダクトデザインとしての完成度を満たしたトイレ「レジオ」である。トイレと言えば白、そんな常識を超え、白のほかにマットなブラックが登場した。


【レジオ】 ノーブルブラック ¥556,500

 上の写真はシャワーからトイレまでを、クローゼットと一体になった「ドレッシングルーム」という空間に仕立てた提案。これまでは別々だったこの場所が、美しいトイレのおかげで一つの空間となる。小間切れで空間を使うよりも、ダイナミックで快適な暮らしが得られる。

 気になる流水音も「サイレントストリーム」方式で、不快な音をカット。どころか、スピーカーとしても機能するトイレで、便器の後部から壁に音を反射させて、オリジナルのジャズが流れる仕組みである。

 日本の六古窯、常滑を発祥とするINAXの、陶器の高い技術で3次元的なフォルムを、美しいデザインプロダクトのように表現するのに成功している。

 白は水回りでは清潔感を強調する色だが、これはインテリアの中で欠かせない色「黒」を提案。写真の通り、トイレをトイレと感じさせず、まるでデザイン家具が置いてあるかのような空間を提案するのに成功している。


【サティス】 アステオカラーズ ¥358,700

 また同社のトイレ「サティス」には、「サティスカラーズ」が登場。タンクレスはふたや座に赤や緑のビビッドな色を採用。「アステオカラーズ」なら、タンク部に色がつき、邪魔者だったタンクがトイレをモダンなプロダクトに見せてくれる。

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