「more trees」5年間の歩みと最新プロダクト

2012年 12月 18日 12:00 Category : News

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 「もっと木を」というコンセプトのもと、ミュージシャンの音楽家の坂本龍一氏が呼びかけ人となって設立された森林保全団体「more trees(モア・トゥリーズ)」が、2012年に設立5周年を迎えた。この5年の間に、国内全11ヵ所、海外ではフィリピン・キリノ州に1ヵ所、合計12ヵ所の森と協定を結び、地元と連携しながら森林整備を推進してきたmore trees、その歩みと最新のプロダクトをご紹介しよう。

 森林大国である日本は、国土の67.3パーセントにあたる約2500万ヘクタールもの森林を保有しているが、そのうち40パーセントに当たる約1000万ヘクタールが木材利用を目的に単一の樹種を植えた人工林だ。その多くが、スギやヒノキ、カラマツなどの針葉樹。戦後の高度経済成長期に一気に拡大した人工林は、定期的に間伐などの手入れを人間が行わないといけないが、国内の林業低迷にともない、近年、維持・管理がむずかしくなってきている側面がある。

 間伐という行為は、実は、木を生かすための大切な作業。樹木の成長によって過密状態になる森林を適正に間伐することで、太陽の光が地表まで差し込み、下草が生え、保水力が増して土壌流出を防ぐことができる。日本の国土を安全に保つためには、大切な作業なのだ。more treesは、この森林保全活動を、地域のコミュニティと協同で取り組みながら、都会と地方をつなぐさまざまなプランを行なっている。

 2012年7月、more treesの森・第12号として新たに協定を締結したのが鳥取県の智頭町だ。智頭町は350年以上の歴史を持つ、日本有数の杉の産地で、町の総面積の9割以上が山林で占められている。町の名前をとって「智頭杉(ちずすぎ)」と呼ばれる木材は、目のそろった美しい木目が特徴的だ。その智頭杉の良さを活かした、まったく新しい解釈の重箱が生まれた。その名も「かさね重」。5周年記念チャリティパーティー会場に飾られた「かさね重」は、さながらオブジェのような佇まいで注目を集めていた。

智頭杉(ちずすぎ)を使用した「かさね重」

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