栩翁S(クオウエス)/あの店で、今日もきちんと朝ごはん(1)

2014年 3月 10日 10:34 Category : News

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「信用のおける店でありたいということでしょうか」。ランチはやらず、しかし、朝は営業する理由を、改めて語る重島さん。

「料理屋とお客さんの繋がりは人間関係と一緒。夜だけ、あるいは昼でもそうですが、そのときだけ良い顔をしてたくさん食べさせているだけでは一方的でひとりよがり。信用されないと思うんです。どこかで実直に還元しない信用されない。そのための朝めしです。常連さんにはよく言われるんです。『そんなことをやっても儲からないだろうし、勉強する時間も減るでしょ?』って。けど、誰かがやらなければ気付かれずに終わってしまう」。

天然素材が醸す清新な趣が心地良い店内。6席のカウンターのほか、4人がけテーブルも1卓を用意。

哲学的にも聞こえる言葉の背景には最近の飲食業界に対する危惧がある。どこか表層的で誰もが流行に乗り、利潤だけを追い求める。そんな姿勢に重島さんは大きな疑問を抱いているのだ。

深く結び付く関係性を築くため─。先日は「同じような考え方を持つ人を横で繋げる」べく、懇意にする陶芸家たちとタッグを組み、北大路魯山人にちなんだ懐石料理を再現。茶事として常連を招いた。そうなのだ、重島さんが願っているのは文化としてある日本料理の本質をしっかりと捉え、後世に伝えていくということ。朝めしも、その一貫で提供しているに違いない。

栩翁とは重島さんが敬愛してやまない人間国宝の陶芸家・石黒宗麿氏の雅号。『木の葉天目』という独自の天目茶碗で知られる氏の作品も保有している。カウンターに飾られた書も氏の直筆。

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