コーヒーハンター 川島良彰が啓蒙する味/コーヒーにこだわる(1)

2014年 5月 26日 08:00 Category : News

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「コーヒーの舌に残る雑味やエグみ、酸味がキライって人も結構いますけど、そういう人が言う酸味って、実は本来の酸味でなく、焙煎した後に時間が経って酸化した酸っぱさ。あるいは抽出後に時間が経ちすぎて酸化した事が原因です。雑味やエグみは未成熟な実を使っているから出てしまう。コーヒーはフルーツ。完熟した豆だけをキチンと選別すればそういうイヤな味は出ません。ただ、これまで誰も農園に行って、完熟の実だけを収穫するというような指示を生産者にしてこなかった」。


生産地をもっと知るべき─これも、氏が繰り返し啓蒙してきたこと。そして、その思いは、氏が抱く使命感に繋がっている。


「コーヒーはフルーツ由来の甘みと酸味を楽しむ飲み物。そう伝えながら僕のコーヒーを飲んでいただくと、みんな本当に驚く。コーヒーの好きな人を増やす、それが僕の使命。より多くの人たちに本物のコーヒーを味わって欲しいんです。そのためには、1杯100円のコーヒーから何千円もするコーヒーまで、すべてのコーヒーを美味しくしたいと思っています。そうした市場をつくることで、消費国と生産国がサステイナブルな関係になる。普段はテーブルワインを飲んでいても、特別な日は高級なワインを空ける、そんなワインのような文化を、コーヒーでも育てたいと僕は思っています。コーヒーの文化大革命を起こす(笑)。それが僕の目指すところ」。


その使命を胸に抱き、今日も川島氏は生産地へと向かうのだ。

#.川島良彰氏プロフィール
1956年静岡県生まれ。75年に単身エル・サルバドルへ渡り、国立コーヒー研究所にてコーヒーの栽培・精選技術を学ぶ。その後、ジャマイカ、ハワイ、インドネシアで農園開発を行い、レユニオン島では絶滅危惧種の復活を手がけ話題に。2008年に株式会社ミカフェートを設立し代表取締役就任。コーヒーハンターの異名を持つ。JALが機上で提供するコーヒーのプロデュースなど、精力的にコーヒーの生産者と消費者を繋ぐ活動を続けている。

お問い合わせ:ミカフェート
文/田代格 写真/上田佳代子

- 見えてきた現実と理想/コーヒーにこだわる(2)
- 美味しいコーヒーのために。徹底した管理/コーヒーにこだわる(3)
- 情熱が結集した、ミカフェートの展開ブランド/コーヒーにこだわる(4)
- ミカフェートが伝授する、美味しいコーヒーの淹れ方/コーヒーにこだわる(5)

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