カンヌ・レポート4:カンヌとフランス映画、そして並行部門「監督週間」と「批評家週間」

2014年 5月 28日 13:00 Category : News

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「カンヌに選ばれてない作品でも今年は良いフランス映画があるという話を聞きました。また、ACIDという独立したアソシエーションがあるのですが、コンペ、ある視点、監督週間、批評家週間に入らなかった作品でも、面白い作品をカンヌの街の映画館で紹介しているそうです。昨年この枠で上映された「ソルフェリーノの戦い」など若い世代の監督を、今年2月にアンスティチュ・フランセ東京でのカイエ週間で紹介しました」。

今回のカンヌでの滞在では、監督週間の前ディレクターで、のちにロカルノ映画祭のディレクターも務め、現在はarteの映画部門のトップを務めるオリヴィエ・ペールといったキーパーソンをはじめ、旧知のフランスの映画関係者との情報交換を絶やさなかった坂本さん。

今回のカンヌでの収穫は、今後アンスティチュ・フランセで組まれる映画プログラムを通じて私たちは観ることが出来るだろう。楽しみに待ちたい。

さて、本レポートの初回、第2回で触れたジル・ジャコブ氏に話を戻そう。

ジャコブが行なった改革について触れてきたが、並行部門にも関連した取組みを紹介しておく。それはジャコブ氏が1978年に創設した最優秀新人賞「カメラ・ドール」だ。この賞は並行部門も含めてカンヌ映画祭で上映される全ての監督デビュー作が対象になっている。だからこそ河瀬の『萌の朱雀』も監督週間で上映されても受賞出来たのだ。昨年のカメラ・ドールも、この部門で上映されたシンガポールのアンソニー・チェン監督作「ILO ILO」(11月公開予定)に贈られた。今年は「ある視点」部門のオープニングを飾った「Party Girl」というフランス映画が選ばれた。

最優秀新人賞「カメラ・ドール」のトロフィー

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